土地活用の選択肢として、自動販売機の設置があげられます。自動販売機は狭い土地でもできる土地活用であり、上手に行うことで収益化を目指せます。
ただし、自動販売機の設置には、メリットだけではなくデメリットもあります。土地活用の注意点も正しく把握して、自動販売機の設置で上手に利益を出しましょう。
土地活用を検討している方は、以下の記事で様々な方法を紹介しているので参考にしてみてください。
その他、土地活用方法について詳しくは以下の記事もご覧ください。
自動販売機で土地活用をするメリット
土地活用として自動販売機の設置をするメリットは、次の4つがあげられます。
- 限られたスペースでも利益を上げることができる
- 手間がかからないので副業でもできる
- 初期費用が安い
- 土地活用の収入を増やせる
メリットを把握して、自動販売機の設置にどのような魅力があるのかを知っていきましょう。
限られたスペースでも利益を上げることができる
自動販売機の設置は小スペースで行えるため、限られた土地でも利益を上げられる点は大きなメリットです。狭い土地でも土地活用がしやすく、狭小地での活用に適しています。
その他の土地活用は、ある程度の土地面積が必要な場合が多いです。また、アパートやマンション経営をしながら、空いているスペースを利用して自動販売機を設置するなど、複合的に活用できる点も魅力でしょう。
手間がかからないので副業でもできる
管理の手間がかからず、副業として行いやすいことも、自動販売機のメリットです。もし賃貸経営をする場合は、建物の管理や入居者トラブルの対応など、管理の手間が多数かかります。
対して自動販売機の場合は、基本的には業者に運営を任せることができ、自身で行うのは周辺の掃除くらいです。もちろん、自分ですべてを管理する方式では手間がかかりますが、ある程度の業務を業者に委託するなら、副業でも取り組みやすい土地活用といえるでしょう。
初期費用が安い
初期費用が安いことも、自動販売機で土地活用をするメリットです。自動販売機を購入する場合は50万円程度の費用がかかることもありますが、賃貸経営よりも少ない費用で運営できます。
また、業者に委託する場合は、設置スペースを貸し出すだけで土地活用ができ、自動販売機は無償で借りられます。リターンは少ないものの、費用は安いため、ローリスクローリターンで土地活用をしたい人におすすめです。
土地活用の収入を増やせる
現在行っている土地活用に加えて自動販売機を設置することで、収入を増やせることもメリットです。自動販売機は少ないスペースで設置できるため、例えば賃貸経営や駐車場経営をしている土地に、自動販売機の設置も可能です。
自動販売機の設置によって収入をさらに増やせるため、土地活用をしていて空きスペースがある人は、自動販売機の導入を検討してもよいでしょう。
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活用事例:川崎の活用事例


エリア | 神奈川県 |
土地面積(㎡) | 411 |
延べ床面積(㎡) | 480 |
工法 | 木造2×4工法 |
建築費用(円) | 12,000万 |
住友不動産株式会社の土地活用事例
自動販売機で土地活用をするデメリット
さまざまなメリットのある自動販売機の設置ですが、デメリットもあることは覚えておかなければなりません。
- 他の土地活用と比べて利益が少ない
- 電気代がかかる
- 設置場所によっては壊されるリスクがある
- 節税効果がほとんどない
デメリットも把握して、土地活用の手段として自動販売機の設置が自分に合っているか判断しましょう。
他の土地活用と比べて利益が少ない
賃貸経営やその他の土地活用と比較すると、自動販売機の設置によって得られる利益は少ないです。例えば賃貸経営なら、満室で高い収入が得られると、働かなくても生活できることもあります。
しかし、自動販売機の設置は土地を貸すだけだと、月々4,000円から6,000円程度と、利益がかなり小さいです。自身で自動販売機を購入するなら、売れた分だけ収入は増えますが、それでも他の土地活用よりもリターンが少ないことは覚えておきましょう。
電気代がかかる
自動販売機のランニングコストとして、電気代があげられます。電気代は月々数千円かかることもあり、特に冬はコストが高くなります。
1ヶ月で得られる利益に対して、コストが大きくなってしまうため、手元に残る金額は少ないです。また、自動販売機による利益が少ないと、場合によっては損失が出てしまうこともあります。
設置場所によっては壊されるリスクがある
自動販売機は、設置場所によっては壊されるリスクがあります。治安の悪いエリアだと、壊されるだけではなく、落書きなどのいたずらの被害に遭う可能性もあります。
設置してからの管理の手間が少ない自動販売機ですが、定期的にチェックしていないと、いたずら被害に遭いやすいことは覚えておきましょう。
節税効果がほとんどない
節税効果が低いことも、自動販売機のデメリットです。自動販売機は建物には該当しないため、更地に設置しても土地の固定資産税が軽減される優遇措置は受けられません。
自動販売機を設置しているだけでは、税制上は更地として判断されます。賃貸経営だと高い節税効果があり、税金面でもお得になりますが、自動販売機は収益を上げるのみで、税金対策にはならないことは理解しておきましょう。
自動販売機の2つの設置方法
土地活用として自動販売機を設置する方法は、大きく2つあります。
- 業者にスペースのみ貸し出す
- 自動販売機を買って設置する
同じ自動販売機の設置でも、それぞれで特徴が異なります。
業者にスペースのみ貸し出す
フルオペレーションと呼ばれる方法では、業者に自動販売機を設置する土地のみを貸し出します。収入は土地の賃貸料として受け取り、自動販売機の運営や管理などは、すべて業者に委託できる点が特徴です。管理が不要であるため、副業としても取り組みやすいです。
自動販売機を買って設置する
自動販売機を自身で購入して設置する方法は、セミオペレーションと呼ばれます。セミオペレーションでは、自身で運営と管理も行う必要があり、自動販売機周辺の清掃だけではなく、ジュースの補充もしなければなりません。
なお、自動販売機はメーカーから購入するだけではなく、リース契約をして借りることもできます。
最適な土地活用方法は土地の立地や広さ、周辺の需要によって変わります。土地活用を検討しているなら日本最大級の比較サイトイエウール土地活用で複数企業から土地活用プランを取り寄せましょう。将来の収益性の高い土地活用方法を見つけることができます。
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フルオペレーションのメリットとデメリット
業者に運営や管理を委託するフルオペレーションには、メリットとデメリットがあります。基本的には運営管理を任せられる点がメリットであり、利益が少ない点がデメリットです。メリットとデメリットの両方を知り、自分に合った方式か考えてみましょう。
初期費用が少なく始めやすい
土地を貸し出すだけで活用を開始できるため、初期費用が少なく、スタートのハードルが低い点がフルオペレーションのメリットです。
自動販売機は無償で提供してもらえるため、初期費用はほとんどかかりません。管理の手間も少ないため、副業として行う場合にも適しています。
利益が少ない
セミオペレーションと比較すると、利益が少ない点がフルオペレーションのデメリットです。フルオペレーションでは販売するジュースの値段を自分で設定できず、すべてメーカーが取り決めます。
そのため、高単価での販売が難しく、得られる利益は微々たるものとなります。また、運営や管理は任せられるものの、自動販売機にかかる維持費や電気代は、土地の所有者が負担しなければなりません。ランニングコストを差し引くと、手元に残る利益はさらに少なくなります。
セミオペレーションのメリットとデメリット
自身で運営や管理を行うセミオペレーションは、フルオペレーションとは異なるメリットとデメリットがあります。
自動販売機の設置を考えているなら、どちらのほうが自分にとってメリットが大きいかを検討して、採用する方式を決めましょう。
自由度が高く利益を上げやすい
セミオペレーションでは販売するジュースの種類と、価格を自身で決められます。そのため、運営における自由度が高く、人気の商品や高単価の商品を入れることで、利益を上げやすいことがメリットです。
セミオペレーションはジュースが売れるほど利益も増えるため、人口が多く、人の流れが多い場所だと収入を増やしやすいでしょう。
初期費用が高く手間がかかる
セミオペレーションの場合は、自身で自動販売機を購入、またはリースしなければなりません。そのため、フルオペレーションよりも初期費用が高い点がデメリットです。
また、購入後は自身で運営や管理をする必要があり、フルオペレーションよりも手間がかかりやすい点も、デメリットとして覚えておきましょう。
リース契約をしたり、中古の自動販売機を購入したりすることで初期費用は抑えられますが、フルオペレーションと比較するとコストは高くなります。
お持ちの土地に最適な土地活用方法を見つけるためには選択肢を広げて複数のプランを検討してみることをおすすめします。日本最大級の比較サイトイエウール土地活用なら、土地所在地を入力するだけで土地活用プランを取り寄せることができます。
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自動販売機で土地活用するときのポイント
土地活用で自動販売機を設置するなら、覚えておくべきポイントが3つあります。
- 事前に近隣住民からの承諾を得る
- 自動販売機の周りは常にきれいにしておく
- 販売する商品を上手に選ぶ
トラブルなく運営し、収益化を目指すためにも、各種ポイントを押さえておきましょう。
事前に近隣住民からの承諾を得る
自動販売機を設置するなら、事前に近隣住民からの承諾を得ることが大切です。告知なしで自動販売機を設置すると、場合によっては近隣住民からクレームが入る可能性があります。
余計なトラブルを回避するためにも、周辺住民に告知して了承を取り、あいさつを終えてから設置するようにしましょう。
自動販売機の周りは常にきれいにしておく
自動販売機は設置して終わりではなく、周辺は常にきれいにしておく必要があります。自動販売機の周りが汚れていると、近隣住民からクレームが入るリスクが高まります。
また、環境が悪くなると治安が悪化し、いたずらの対象となる可能性も0ではありません。ゴミ箱を設置していても、缶やペットボトル以外のゴミを捨てる人がいたり、長く放置しているとゴミ箱があふれたりすることもあります。
周辺が汚れていて印象が悪くなると、収益の低下につながる恐れもあるため、こまめに確認して周りは常にきれいにしておきましょう。
販売する商品を上手に選ぶ
セミオペレーションで自動販売機を設置する場合は、販売する商品を慎重に選ぶ必要があります。どの商品を仕入れているかによって、売上が変動することも少なくありません。
基本的には缶ジュースとペットボトルの両方を仕入れて、購入者の選択肢が広がるようにしておきましょう。また、周辺にコンビニがあると、店舗で購入する人も増えるため、コンビニにない商品を仕入れることもおすすめです。
周辺のコンビニや競合となる自動販売機のラインナップを確認し、差別化を図って収益の増加を目指しましょう。
狭いスペースの土地活用なら自販機がおすすめ
狭いスペースで土地活用をするなら、自動販売機の設置がおすすめです。自動販売機は機体が入るだけのスペースがあれば手軽に設置でき、方法によってはほとんど初期費用がかかりません。
また、現在行っている土地活用に加えて、アパートやマンション、駐車場などの空きスペースに設置することも可能です。少ないスペースでも収益化はできるため、ポイントを押さえて自動販売機を設置し、余っている土地を有効活用しましょう。
他にも土地活用方法を知りたい方は以下の記事をご覧ください。