営業マン:「こんにちは、お時間いただけますか?私は〇〇不動産の営業担当者です。最近、注目のマンション経営についてご案内させていただきたいのですが。」
こんなマンション経営の営業電話を受けたことはありませんか?中にはしつこい営業電話に困っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、悪質なマンション経営の営業トーク例を紹介します。営業マンはあの手この手であなたにマンション経営を始めさせようするでしょう。よくある営業トークを知り、惑わされないように注意しましょう。
また、しつこい営業の撃退法についても紹介していますので、断る時の参考にしてみてください。
- マンション経営の営業を断る時は、「違法行為だと伝える」「監督官庁に連絡すると言う」「データを削除してほしいと言う」
- マンション経営の営業にのって会うと、断るのが難しくなる
マンション経営の営業を撃退しよう!
しつこいマンション経営の営業を断る時のポイント
しつこいマンション経営の営業を断る時のポイントは以下のとおりです。
監督官庁に連絡すると言う
データを削除してほしいと言う
しつこいマンション経営の営業の断り方
「その営業、違法ではありませんか?」
迷惑な営業を受けているのであれば、それは宅地宅建法に違反している可能性があります。
宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第47条の2第3項に基づき、同法施行規則第16条の12において、宅地建物取引業者等の勧誘行為について、相手方等を困惑させることが禁止されていますが、今般、宅地
建物取引に係る悪質な勧誘行為の実態調査の結果を踏まえ、以下の事項を明文化する等の改正を行いました。
・勧誘に先立って宅地建物取引業者の商号又は名称、勧誘を行う者の氏名、勧誘をする目的である旨を告げずに、勧誘を行うことを禁止
・相手方が契約を締結しない旨の意思(勧誘を引き続き受けることを希望しない旨の意思を含む。)を表示したにもかかわらず、勧誘を継続することを禁止
・迷惑を覚えさせるような時間の電話又は訪問による勧誘を禁止
(出典:国土交通省 宅地建物取引業法施行規則の一部改正について)
違法な営業行為だった場合は以下のように断りましょう。
「名前や目的を告げずに、営業を行う行為は違法ですよ」
「以前お断りさせていただきましたよね?断ったのに何度も営業をかけるのは違法行為ですよ」
「こんな夜遅い時間に電話をかけてこないでください。迷惑な時間の電話は違法行為にあたりますよ」
「監督官庁に連絡します」
それでも勧誘をやめない場合は「監督官庁に連絡する」と伝えましょう。監督官庁は警察や国民生活センターを指します。実際に監督官庁に連絡する場合は企業名や担当者名、訪問や電話がかかってきた日時を伝えましょう。
悪質な営業マンは、知識がある消費者を嫌います。公的機関の名前を出せば、手を引く可能性が高いでしょう。
「これ以上電話をかけないでください。免許行政庁に報告しますよ」
「国民生活センターに相談しようと思うので、業者名と名前を教えてもらえますか?」
「本当にやめてください。自治体に報告しますよ」
「データを削除してください」
そもそも営業電話を受けているのは、あなたの個人情報が知られているからです。
一度営業電話をかけた相手の個人情報は専用のデータベースに登録されます。
営業電話があった場合は断ると同時に個人情報の削除を依頼しましょう。電話番号がデータベースに残っているかぎり繰り返し営業電話がかかってくる可能性があります。
「マンション経営に全く興味はありません。今後契約するつもりも一切ありませので、私の個人情報のデータを削除してもらえますか。」
「なぜ私の電話番号を知っているんですか?登録されているなら削除してもらえませんか?」
営業にのって会う約束をしたら?
営業電話の話を聞いていると、「一度会って、詳しく説明させていただきたい。」と言われることでしょう。
営業マンの話にのって、実際に会う約束をした場合、どのようなことが起こるのでしょうか?
ファミレスや喫茶店で追加の説明を受ける
会う約束をした場合、自宅ではなくファミレスや喫茶店で会うことが多いようです。そこでマンション経営についての追加の説明を営業マンから受けることになります。
この場合、マンション経営の営業を断りにくくなる可能性が高いです。
営業を断りにくい理由
対面での営業を断りにくいのは、営業マンが熱心に勧めてくるからです。
営業マンの目的は成約件数を多くすることです。
実際にプロの営業マンは平均して月に500本程度の営業電話をかけていますが商談から成約に進むのは1件~5件と言われています。
商談に進む人数がもともと少ないため、実際に会うところまでいったお客さんに対しては、何度も説明したり、長時間話したりして、成約を取ろうとするでしょう。熱心な営業マンがいる不動産会社は必ずしも詐欺とは限りませんが、断っているのにも関わらず強引に勧誘してくる場合は詐欺の可能性があります。
マンション経営に興味がないのであれば、会うことをやめることをおすすめします。
営業マンの仕事内容
強引な営業をされると断りたくなりますが、実際のところ、営業マンはどのような仕事をしているのでしょうか?
営業マンの仕事は以下のとおりです。
- 物件のリサーチと情報収集
- 営業活動
- 物件の紹介
- 契約手続き
1つずつ見ていきましょう。
物件のリサーチと情報収集
地域の不動産市場を把握し、売り出されている物件や賃貸物件などの情報を収集します。営業に使う物件情報をピックアップしておきます。
営業活動
営業電話をかけることによって、マンション経営を始めたいと思っている人にアプローチします。そこで、ニーズや要望をヒアリングし、物件の情報提供や質問への回答などを行います。
はじめは電話でニーズ調査し、次にファミレスなどで対面で会って詳しく説明することが多いようです。
物件の紹介
マンション経営の意志がある人に、物件の紹介をします。物件の特徴や利点の他、価格や利回りといった詳細な情報まで紹介します。
契約手続き
興味を持った物件に対して、価格交渉や契約条件の調整を行います。売買契約を手伝い、必要な書類の作成や手続きをサポートします。
契約の際は、書類にしっかり目を通しておきましょう。
このように、営業マンの仕事は、電話による営業活動だけではなく様々なものがあることがわかります。
詐欺まがいの営業活動があることは事実ですが、営業活動によって、本当にマンション経営をしたかった人に情報が届くようになるのも事実です。
営業マンも営業活動が仕事ですので、断る時は丁寧にきっぱりと断るのが良いでしょう。
しつこい営業電話は嫌だけど、マンション経営に興味があり、始めようと思うのであれば情報収集が重要です。日本最大級の土地活用プラン比較サイトイエウール土地活用なら、土地所在地を入力するだけでマンション経営のプランを取り寄せることができます。
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マンション経営の営業トーク例
この章では、マンション経営の営業トーク例を紹介します。
こんな営業トークには要注意です。
- 営業マン「こんにちは、お時間いただけますか?私は〇〇不動産の営業担当者です。最近、注目のマンション経営についてご案内させていただきたいのですが。」
平日のお昼すぎ、会社で昼休憩を取っているとこのような営業電話がかかってきました。
- 営業マン「実は、当社のおすすめの物件がありまして、高利回りのマンション経営ができますよ。一部の投資家からは驚くほどの利益が出ているんですよ。」
マンション経営の営業電話のようです。高利回り、利益が出る、は営業マンの常套文句です。
- 営業マン「他の投資先とは比べられないくらいの利益が見込めるんです。他の投資先はリスクが高いですし、利回りも低いですから。」
投資の一種であるマンション経営と他の投資を比較して、マンション経営を勧めてきます。
- 営業マン「もちろん、データや実績もお見せできますよ。ただ、このチャンスは限られていて、お早めにご検討いただくことをお勧めします。後から参加すると、物件が埋まってしまっている可能性もありますから。」
- 営業マン「特別キャンペーン中で、契約をされた方には手数料無料や初期費用の割引など特典があります。ただし、キャンペーンは明日までなので、お早めにご決断ください。」
期限付き、明日までなどと言って契約を急かします。人間は急かされると判断力が低下することを知っているからです。
話し続けられて、なかなか電話を切らせてもらえません。
- 営業マン「詳細な内容は後日ご説明させていただければと思います。今はまず、ご興味をお持ちいただけるかどうかを確認させてください。資金運用においてマンション経営は非常に安定しているんですよ。」
- 営業マン「当社は法律を遵守しており、適切な手続きや許可を取得していますので、ご心配なく。詳細については、後日詳しく説明させていただければと思います。」
後日説明すると言って、直接会う約束を取り付けようとしてきます。全く興味はないと言っても話し続けます。
- 営業マン「ご心配いただく必要はありません。個人情報は厳重に管理し、第三者には提供いたしません。ただし、一部の必要な情報についてはお伺いする必要がありますが、それもセキュリティを確保した上で行います。」
- 営業マン「こちらに連絡先をいただければ、資料やデータをお送りいたします。ご不明な点やご質問があれば、いつでもお気軽にお問い合わせください。」
どう断っても営業され続けて困ってしまい、仕方なくそのまま電話を切ることにしました。
マンション経営の営業トークの特徴
他にも、このような営業トークをされることがあります。
過剰な利益や利回りを保証する
- 営業マン「当社のマンションであれば、年間利回りは20%以上保証します。他の投資先では到底実現できない利益をお約束しますよ。」
投資には必ずリスクが伴います。20%以上の年間利回りを保証するというのは非常に高いリターンであり、それだけリスクも高い可能性があります。
また、保証される利益は通常、保証元の信用力に依存します。そのため、保証元の信用力を確認することも重要です。
期日を強引な契約
- 営業マン「今だけ特別キャンペーン中で、即決契約者には手数料無料とさらなる特典をお付けします。お申込みは明日までですので、急いでご検討ください。」
投資は慎重に行うべきです。期限を設けて急かすような営業手法は、消費者が十分に考える時間を奪うため、正常な判断をするのが難しくなります。
契約前には、物件の詳細や契約内容を十分に理解するようにしましょう。
取り残されているように錯覚させる
- 営業マン「既に500人以上の投資家が参加しており、物件があっという間に埋まってしまう可能性があります。後から参加するとチャンスを逃すリスクがありますよ。」
これは一種の心理的なプレッシャーをかけることで、決断を迫る手法です。また、多くの人がやっていると伝えることで、消費者に取り残されるような感覚をもたせます。
投資は冷静な判断が必要であり、他人がどれだけ参加しているかはあまり関係ありません。自分自身の投資目標やリスク許容度に基づいて決断することが重要です。
ウソの情報で安心感を与える
- 営業マン「当社のマンション経営ならば、リスクゼロで安心して投資できます。絶対に損はさせませんし、利益も確実に出せます。」
「リスクゼロ」や「絶対に損はさせない」というのは、現実にはありえません。全ての投資にはリスクが伴うものです。
投資を行う前に、そのリスクを理解し、自分がそのリスクを受け入れられるかどうかを確認することが重要です。
物件の価値や需要を誇張する
- 営業マン「このマンションは将来的に価値が10倍になる見込みがあります。需要も絶えず高まっており、賃貸収入も間違いなく増えていきますよ。」
未来の価値や需要を予測することは非常に難しく、確実性はありません。市場状況や経済状況、地域の開発状況など、多くの要素が価値や需要に影響を与えます。
そのため、一方的な見込みや予測に基づいて投資を決定するのではなく、自分自身で情報を収集し、分析することが重要です。
あいまいに説明する
- 営業マン「詳細は後日ご説明しますので、まずは契約に進んでください。」
契約前には、契約内容や物件の詳細を十分に理解することが重要です。あいまいな説明を受け入れず、具体的な情報や説明を求めるようにしましょう。
アンケートの名目で個人情報を聞き出す
- 営業マン「投資家の皆様の意見をお伺いしたく、資産状況や家族構成についてのアンケートをお願いします。個人情報は厳重に管理しますので、ご安心ください。」
個人情報は大切に扱うべきです。アンケートの名目で個人情報を聞き出す行為は、情報を不適切に使用する可能性があります。
必要以上の個人情報を提供することは避け、個人情報の取り扱いについて明確な説明を求めることが重要です。
マンション経営の営業電話を適切に断ろう
不動産業者は専門業者による名簿や街頭アンケート、資料請求などから個人情報を収集し膨大なリストを利用してランダムに営業をかけています。
しつこい営業電話を防ぐためには、早い段階で「マンション経営には興味がない」と伝えたり業者側に個人情報の削除を依頼する必要があります。
しつこい営業は適切に断り大切な時間と資産を守りましょう。また、マンション経営に興味がある場合は、自分で情報収集したり自主的に専門家に相談することがおすすめです。
記事のおさらい