家の解体業者の探し方って?探すための11のポイント

家の解体業者の探し方って?探すための11のポイント

解体業者の探し方を知りたい」「解体業者はどうやって選べばいんだろう

解体の依頼は人生のなかでそうあるものではありません。思い入れがある家を取り壊すことはとても勇気がいることでしょう。

また、解体工事には数十万~数百万と高額なお金もかかります。 よって、せっかく解体するのであれば、できるだけこちらの要望に応えてくれつつ、安く請け負ってくれる解体業者を見つけたいですよね。

本記事では、初めて解体工事を依頼する方が安心して依頼できるように

  • 解体業者を探す方法
  • 解体業者の探す際の注意点
  • 解体業者を選ぶ12のポイント

を解説しています。

私の家の解体費用はいくら?

もくじ

解体業者の探し方

解体業者といってもたくさんありすぎて、どんな風に探し始めたらいいのかわからないという人は多いのではないでしょうか? 解体業者の探し方には大きく3つの方法があります。

本章ではそれぞれの方法を解説しています。

  • 解体業者の紹介サービスを利用する
  • インターネットで解体業者の公式サイトを検索する
  • 不動産会社やハウスメーカー経由で探す
  • 友人や知人から紹介してもらう

解体業者の紹介サービスを利用する

最初にあげられるのは、解体業者の紹介サービスを利用する方法です。

具体的には解体費用の一括見積依頼サイトを利用しましょう。

一括見積依頼サイトとは、解体業者の紹介サービスを担っている仲介サイトです。「市区町村名 解体業者」でインターネット検索すると上位表示されるサイトから調べることが可能です。

一括見積依頼サイトには全国の解体業者が登録しており、該当エリアに対応する解体業者を一覧化されています。

私の家の解体費用はいくら?

インターネットで解体業者の公式サイトを検索する

「市区町村名 解体業者」でインターネット検索すると、該当エリアに拠点をもつ解体業者の公式サイトも表示されます。

解体業者の公式サイトからは、会社情報や事業内容、施工事例などが公開されています。

会社情報として掲載されている創業年や従業員数、上場非上場、解体工事業登録の有無といった情報からは、会社の規模や信頼性を確認できます。

また、事業内容からは解体の施工を主な事業としているのか、どの領域の解体(部分解体や内装解体)等を得意としているかがわかります。

内容を確認して信頼できそうであれば、見積もりを依頼する業者のひとつとして検討してみましょう。

不動産会社やハウスメーカーから紹介してもらう

次にあげられるのが不動産会社やハウスメーカーから紹介してもらう方法です。

解体後に土地の売却や建て替えを検討している場合、不動産会社やハウスメーカーに相談することが一般的です。

その際、不動産会社やハウスメーカーから解体業者を紹介してもらえる可能性があります。

ただし、業者経由で紹介される解体業者の場合、請求される解体費用に中間マージンが上乗せされています。

よって、不動産会社やハウスメーカー経由で探す場合、相場よりも解体費用が高くなるリスクに注意してください。

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友人や知人から紹介してもらう

最後にあげられるのが、「友人や知人から紹介してもらう」です。

もしも友人や知人で解体経験がある方がいたら、どの業者に依頼したか聞いてみるのもひとつです。

実際に利用したひとの感想を直接聞くことができるため、安心して選ぶことができます。

また、工事費用や期間がどれくらいかかったか、解体業者の印象などを一緒に確認できるのもメリットといえます。

解体業者を探す際の11のポイント

上述した探し方で見積依頼する解体業者を選んだり、実際にどこに発注するか決める際、どのような点に気を付けたらいいのでしょうか。

本章では、解体業者を選ぶ際の11のポイントを解説しています。

  • 少なくとも2~3社の解体業者の相見積もりをする
  • 建設業許可または解体工事登録を取得しているか確認する
  • 損害賠償保険に加入しているかを確認する
  • 行政処分や指名停止をうけていないか確認する
  • 担当者の印象や連絡の丁寧さを確認する
  • 工事を下請けや孫請けに流していないかを確認する
  • マニフェストの発行ができるかを確認する
  • 見積書や契約書の内容がわかりやすいかを確認する
  • 追加費用の発生条件について事前説明をうける
  • 工事の進捗状況にあわせた支払い条件を確認する
  • 事故やトラブルが発生した際のクレーム対応を明示してもらう

私の家の解体費用はいくら?

少なくとも2~3社の解体業者の相見積もりをする

解体業者探しの基本は、一括見積・相見積です。

解体費用がいくらになるかは解体業者によって異なります。解体業者によって人件費や利益率などが異なるためです。

よって、少なくとも2~3社の解体業者に依頼して、見積を取得することが大切です。

また、相見積依頼をする時には、必ず全ての業者に同じ条件を伝えるようにしましょう。条件が違っての見積では、見比べることができないためです。

なお、複数の解体業者に一括して見積を依頼したい場合は、一括見積依頼サイトのイエウールがおススメです。イエウールでは2~3社へ同時に見積を依頼できます。

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建設業許可または解体工事登録を取得しているかを確認する

見積依頼をする前に「解体工事登録」または「建設業許可」を取得しているかを確認しましょう。

請負金額が税込み500万円未満の解体工事は「解体工事登録」を行っている解体業者しか実施できません。

「解体工事登録」とは建設リサイクル法(建設工事にかかる資材の再資源化に関する法律)によって定められた登録制度です。

また、請負金額が税込み500万円以上の解体工事では「建設業許可」が必要です。

一般的な30坪の木造住宅の解体工事費用の相場は約150万円なので、建設業許可を取得しているかを確認する必要はないかもしれませんが、解体業者の信頼性を確認する上で参考にできます。

解体業者のなかには違法で工事を行っている業者も存在します。違法な業者と契約すると、法外な金額を請求されたり、違法な廃材処分に加担してしまったりとトラブルのもとになるので注意しましょう。

いずれも取得しているかどうかは、解体業者の公式ホームページか、国土交通省の「建設業者・宅建業者等企業情報検索システム」から確認できます。

損害賠償保険に加入しているかを確認する

見積依頼をする前に、解体業者が賠償責任保険に加入しているかも確認しましょう。

解体業者が保険に加入している場合、万が一に事故が発生した際、施主として損害賠償請求に応じる必要性がなくなります。

例えば工事中、業者の不手際で隣の家との間の壁が崩れてしまった時、業者が保険に加入していないと、隣人から責任を問われた際に業者だけでなく、依頼者にまで問題が発展し、最悪の場合裁判にまで発展してしまうリスクもあるのです。

安心して工事を進めるためにも、万が一のアクシデントに備えてきちんと保険に加入している業者を中心に探していくのがおすすめです。

行政処分や指名停止をうけていないか確認する

過去に廃材の不法投棄や法外な費用請求を行い、行政処分や指名停止措置をうけていないかも念のため確認しておきましょう。

行政処分や指名停止は各都道府県のホームページにて公開されており、インターネット検索で簡単に調べられます。

また、環境省や国土交通省が処分情報をデータベースで公開しているので、国営のホームページでも確認が可能です。

環境省|産業廃棄物処理業・処理施設許可取消処分情報 国土交通省|ネガティブ情報等検索サイト

担当者の印象や連絡の丁寧さを確認する

見積り依頼後は質問にはしっかりとわかりやすく答えてくれるか、不備のないように物件をきちんと見てくれいるのか等を踏まえ、信頼できる業者であるかを見抜いていきましょう。

また、現地調査終了後、見積書を受け取り、確認する際の印象は特に大切です。

依頼者側の質問にとことん付き合ってくれるかどうか、項目を明確にしようとする意思はあるのか等も判断材料のひとつになってきます。

工事を下請けや孫請けに流していないかを確認する

解体工事を自社で施工せず下請けや孫請けに丸投げしていない業者を選びましょう

下請けや孫請けに依頼している場合、施工責任が曖昧になり、万が一の際のトラブルが発生するリスクがあります。

また、下請けや孫請けには中間マージンを差し引いた金額で依頼することになるので、金額に見合った工事を行えない場合が多いです。

解体業者に見積依頼した後の現地調査で営業担当者が同席しない場合や、調査員が依頼した業者と異なる際は丸投げの可能性があります。

マニフェストの発行ができるかを確認する

見積依頼をする前に、マニフェストの発行ができるかもチェックします。

マニフェストとは通称「E票」とも呼ばれ、解体後の廃棄物処理が最終処分場で完了したことの証明書類です。

発注者が希望するとコピーを受け取ることができます。

マニフェストの発行を渋る業者は適切な廃棄物処理を行わない可能性が高く、その他の規定を軽んじる傾向があるともいえます。

見積書や契約書の内容がわかりやすいかを確認する

見積書や契約書がわかりやすいかは必ずチェックしましょう。

見積書については、単価や数量、金額の内訳が細かく、わかりやすく明記してあるかを確認してください。

解体工事の見積金額を「●●一式」で表示する業者は、建設リサイクル法で定められた分別解体(資材を再資源化するための解体方法)を行っていない可能性があります。

違法な工事に加担してしまったり、相場以上の金額を請求されないためにも、明細のわからない項目は質問で解消することが大切です。

契約書については、施工内容や契約金額、工事期間や支払い期限、工事完了の基準が明記されているかを確認しましょう。

記入漏れがある場合、質問や記載に快く応じてくれるかどうかでも、信頼できるかを見定められます。

追加費用の発生条件について事前説明をうける

解体工事で追加費用がかかる際、どのような費用が発生するかについて事前説明があるかは解体業者を選ぶ際のポイントです。

解体工事期間中の天候や、解体中に発覚した建物の損傷等が要因で、追加費用が発生することは珍しくありません。

ただし、どのような条件で追加費用が発生するかは工事前に確認することができます。

見積書や契約書に、どんなケースで追加費用がかかるのか記載されているか、担当者から説明があるかをチェックしましょう。

解体費用の支払い方法の条件を確認する

解体費用の支払い方法の条件(一括払いか分割払いか、支払い方法が選択できるように条件設定しているか)も確認しましょう。

一括払いの場合は工事完了後に工事代金を支払います。分割払いは工事開始前、工事中、工事完了後に3回に分けて支払うことが多いです。

解体工事は工事完了後の一括払いが多いですが、分割払いのほうがいい場合は業者に交渉することもできます。

ただし、工事開始前に多額の支払いを求める業者は経営が苦しい可能性があるので、注意しましょう。

事故やトラブルが発生した際のクレーム対応を明示してもらう

解体工事中に起こりうる事故やトラブルへの対処事例をきちんと説明できるかも、発注前に確認しておきましょう。

起こりうるトラブル(重機の振動で隣家にひびが入る、騒音で住民から苦情がくる等)の具体例を挙げて、どのように対処するのか、過去の実績ベースでヒアリングしましょう。

過去の対応事例や事前の対策が具体的かどうかで、万が一トラブルがおこったときに頼りになる業者化を見極められます。

解体業者探しから工事までの流れ

本章では、「解体業者を探し始めてから工事完了にいたるまでの流れ」を解説します。

解体工事に必要な期間は約3日~10日です。

ただし、業者選びから整地作業までは約2カ月~3カ月ほど期間がかかります。

実際に解体する場合の手続き内容を把握しておくと、解体工事を行う際に進みやすくなります。

    1. 【施主】業者探し・見積依頼
    2. 【解体業者】現地調査する
    3. 【施主】業者を決定する
    4. 【施主】事前準備する
    5. 【解体業者】申請書類の提出
    6. 【解体業者】解体工事
    7. 【解体業者】廃材処分
    8. 【解体業者】整地

    【施主】業者探し・見積依頼

    まずは解体業者を探して見積を依頼しましょう。

    前述したとおり、見積を依頼する際は必ず2~3社に依頼する(相見積する)ようにしましょう。

    相見積することで、見積提出後に提示された価格が妥当かどうかを判断しやすくなります。

    私の家の解体費用はいくら?

    【解体業者】現地調査する

    現地調査とは、解体業者が解体する建物に赴き、建物の状態や立地などの条件から解体費用がいくらになるか見積もることです。

    現地調査は施主の希望によって実施され、希望しない場合はエリアや平米のデータによる情報のみで見積が行われます。

    現地調査から見積提出までにかかる期間は約1週間~2週間です。

    解体費用は土地固有の条件によって左右されるため、時間はかかりますがより正確な金額を把握するために必要になります。

    【施主】業者を決定する

    相見積を依頼したら、解体業者を比較し選定しましょう。

    解体業者を選定する際は、見積書や契約書の内容がわかりやすいか、坪単価は安すぎないか、連絡がスムーズにできるか、見積りに関する質問に対して曖昧な返答をしていないか、をチェックします。

    見積書は解体工事の項目や施工範囲、数量、単価などがわかりやすく記載されているかをチェックします。

    契約書では、解体工事の施工内容や契約金額、工事期間及び支払い期限、工事完了の基準などを確認しましょう。

    見積金額が安いかだけでなく、信頼できる業者を選ぶことでトラブルのない解体工事を行うことが大切です。

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    【施主】事前準備をする

    解体工事の日程が決まったら、実施日までに施主として事前準備を行います。事前準備には「ライフラインの停止」「近所への挨拶回り」「不用品の処分」があります。

    • ライフラインの停止
    • 近所への挨拶回り
    • 不用品の処分
    • 補助金の申請

    まずはガス、電気、電話、ケーブルテレビ、セキュリティサービスなどのライフラインを停止しましょう。

    遅くとも工事の一週間前には各契約会社に連絡してください。

    停止しておくと、工事中に配管や配線に伴う事故が発生するリスクをおさえることができます。

    次に、解体工事では騒音や振動など、近隣に迷惑がかかるため、近隣挨拶を必ず行っておきましょう。

    また、工事前に不用品をできるだけ処分しておくことで、処分費用が追加で請求されるのを防げます。

    最後に補助金の申請を行います。生活環境の改善のために、解体費用に補助金を設けている自治体は多いです。

    補助金の申請条件は自治体ごとで決められているため、各自治体のホームページをチェックし、解体工事前に必ず申請しましょう。

    【解体業者】申請書類の提出

    解体工事の日程が決まったら、リサイクル法の提出(80㎡以上の解体工事をする場合)、道路使用届出、騒音、振動届出、歩道占有届出等の提出が必要になります。

    原則、施主による提出が義務付けられていますが、ほとんどの場合は代理で解体工事会社から提出してもらえます。

    【解体業者】解体工事

    解体当日は「付帯工事」⇒「仮設工事」⇒「本体工事」の順に工事が進んでいきます。

    最初に重機を搬入するスペース確保のために、付帯工事を行います。付帯工事では、駐車場や庭木、ブロック塀などを解体していきます。

    その後、騒音や粉塵防止のために足場や養生を設置する仮設工事を行います。 最後に本体工事(建物本体の解体)を進めます。

    本体工事では、重機を使用して解体することが一般的ですが、立地条件により手作業の解体工事を行う場合があります。その場合は工事期間が延び、費用が多くかかることを認識しておきましょう。

    【解体業者】廃材処分

    建物の解体が完了したら、廃材処分を行います。廃材処分では、取り壊された建物の資材だけでなく、残置物も該当します。

    これらは全て産業廃棄物として一般廃棄物よりも高額に処分されるため、残置物が多いと解体費用が高くなる点に注意しましょう。

    【解体業者】整地

    解体工事で掘り起こされた土地を整備していきます。

    整地を行うことで、新しく建物が建ちやすくなり、売却や建て替え向きの土地に仕上がります。

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    解体業者選びならイエウールの一括見積がおすすめ

    ここまで、良い解体業者と出会うためのコツをたくさん紹介してきましたが、あまり難しいことはありません。

    何度も同じ内容を伝えて、ひとつひとつ業者を探して…とするよりも、一括見積ができるサイトを利用すればより簡単に、短時間で相見積のための手続きを進めることができます。

    家の解体工事の際には、依頼者側がやらなければならない手続きが多く負担も大きくなりがちですので、簡単にできる作業は簡単に、時間をうまく活用しながら手続きを進めていきましょう。

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    【完全無料】うちの価格いくら?