家の解体で木材再利用は義務!方法と注意点とは

家の解体で木材再利用は義務!方法と注意点とは

家の解体後の木材再利用って義務?

解体後の木材の再利用建設リサイクル法により義務付けられています。

違反すると罰則が科される可能性もあります。なお、再利用できる木材には、梁や大黒柱、欄間などが含まれます。

ただし、再利用には適切な手順と注意点があり、専門の解体業者への依頼が推奨されます。

本記事を読んで、解体工事から木材再利用までの流れを理解し、持続可能な住まいづくりを目指しましょう!
木材再利用を踏まえた解体工事なら、イエウール解体にお任せください。信頼できる解体業者の紹介から、木材の再利用サポートまで、環境にもやさしい解体工事を実現します。以下のフォームからご相談いただけますので、ぜひご活用ください。

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家解体後に木材を再利用するのは義務

家解体後に木材を再利用することは建設リサイクル法によって義務付けられています。怠る場合は懲役または罰金が課せられることも…!

建設リサイクル法で規定され、怠ると罰則

▼建築リサイクル法 第十六条

  • 建設工事受注者は、分別解体等に伴って生じた特定建設資材廃棄物について、再資源化をしなければならない

建設リサイクル法は、分別解体と再資源化が義務付けられた法律です。分別解体とは、コンクリート、木材、アスファルトなどの資材をそれぞれ分別して取り出し、リサイクル可能なカタチにすることです。

再利用を怠り建設リサイクル法に違反した場合、罰則となる可能性があります。同法第49条では、 再資源化等義務の実施命令に背いた場合、「50万円以下の罰金に処する」と定められています。

床面積が80㎡以上の解体工事が対象

また、再利用の対象となるのは、延べ床面積が80㎡以上の家屋のみです。

▼建築リサイクル法 第十六条

  • 建設リサイクル法による対象建設工事となる建築物の解体工事は、特定建設資材を用いた建築物に関する解体工事であって、建築物の構造耐力上主要な部分(建築基準法施行令第1条第3号)の全部又は一部について、床面積の合計で80㎡以上を解体する工事である。
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家解体後に再利用できる木材の種類

再利用できる木材は次の5種類にわけることができます。

▼建材の主要構造材

種類概要利用方法
梁(はり)建物の屋根や床を支える水平の主要構造材新築の梁、玄関の踏み台や柱、家具等のインテリア
大黒柱家の中心を支える構造的に重要な太い柱新築の板材、家具等のインテリア
鴨居(かもい)引き戸の上部に設置される横木新築の引き戸、窓の支持材
欄間(らんま)和室の仕切り上部にある採光・通気用の板や格子部屋間の仕切り、家具等のインテリア
蔵戸(くらど)蔵の入口に使われた厚く頑丈な木製の扉新築の玄関ドア

梁(はり)

資材としての梁の画像

参照:古材日和スタッフブログ_古材梁の販売は古材日和!活用事例と選び方をご紹介!

梁(はり)とは、建物の屋根や床を支える水平の主要構造材です。梁に使われるヒノキやマツは、年数が経つほど強度が増す特性があり、新調するよりも再利用した方が構造的に優れる場合もあります。

古民家風家屋で使用された再利用済みの梁の画像

参照:古材日和スタッフブログ_古材梁の販売は古材日和!活用事例と選び方をご紹介!

特に古い家の梁は、形を活かしたまま新築の梁として再利用されることがあります。例えば、規格に合わせて加工し、あえて梁を見せる「古民家風住宅」を実現するケースです。また、再利用が難しい場合でも、玄関の踏み台や柱インテリアとしてのオブジェに活用可能です。

大黒柱

大黒柱

参照:青森ひば・住宅資材・住宅ローンのことなら新ナガモク|大黒柱の画像

大黒柱とは、家の中心を支える構造的に重要な太い柱です。梁と同様に、頑丈な木材が使用されていることが多いです。

大黒柱があるリビングの画像

参照:RoomClip

主に新築で板材として再利用される価値があります。難しい場合には、ローテーブルやシューズ棚など、インテリアとして再利用できます。

鴨居(かもい)

鴨居の資材の画像

参照:古材日和スタッフブログ_【古材の使用事例】古材の鴨居でテーブルを作ってみました!!

鴨居は、障子や襖を支える引き戸の上部に設置される横木です。建具を支える重要な構造部材であり、障子や襖が滑らかに動くために必要な役割を担います。使用される木材(ヒノキやスギなど)は強度が高く、建築の構造材としても十分な品質を持っています。
鴨居のテーブルの画像

特に古い鴨居は再加工して、新築住宅の引き戸や窓の支持材として再利用することが可能です。また、画像のようにテーブル等の家具やインテリアにも使用できます。

欄間(らんま)

欄間による仕切りの画像

参照:RoomClip

欄間とは、和室の仕切り上部にある装飾的な採光・通気用の板や格子です。日本特有の高いデザイン性を持つ装飾材で、例えば、竜の透かし彫りなどがあります。

欄間によるインテリア装飾の画像

参照:RoomClip

再利用例として、部屋間の仕切りや縁側との境界装飾、新築のアクセントとなる和モダンなテーブルや照明玄関インテリアなどがあります。

蔵戸(くらど)

蔵戸の画像

参照:RoomClip

蔵戸とは、蔵の入口に使われた厚く頑丈な木製の扉です。

蔵戸を空き戸に変えた画像

蔵戸はけやき等の高級木材で作られ、頑丈で厚みがあるため、新築の玄関ドアとして再利用するのに最適です。引き戸を開き戸に変えたり、格子にガラスを組み込むなどの加工を施すことで、現代的な使用感を実現できます。

再利用時は、傷をつけないように解体することが求められます。また、適切に乾燥処理や殺菌処理を行うことが重要です。これらの条件や木材の特徴を考慮して、資源を無駄にせず、環境負荷の低減に努めることが法的にも社会的にも求められています。

木材再利用を目的とした建物解体をご検討中の方は、イエウール解体にご相談ください。イエウール解体では、ご自宅のご状況にあった解体業者を専任のオペレーターがご案内いたします。ぜひご活用ください。

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家の解体後の木材の再利用方法2つ

家の解体後の木材の再利用方法には、「自分で再利用する方法」と「業者が再利用する方法」の2つがあります。

▼家の解体後の木材の再利用方法

方法2つメリットデメリット
自分で再利用する方法
  • コストを抑えられる
  • オリジナル性の高い作品をつくれる
  • 時間と労力が必要
解体業者に依頼する方法
  • 安全かつ効率的にできる
  • 費用がかさむ
  • 希望する用途に対応できない

自分で再利用する方法

自分で再利用する場合、まず再利用可能な木材を自分で選別し、加工することが必要です。

自分で再利用する最大の【メリット】は、コストを抑えられる点です。業者に依頼する費用が不要で、材料費だけで済むため経済的です。また、DIYならではの個性を生かして家具やインテリアを制作でき、オリジナル性の高い作品を生み出せます。

木工やDIYが趣味の人にとっては、作業自体が楽しく、達成感も味わえます。

ただし、【デメリット】として多くの時間と労力が必要です。木材を加工するためには専門的な工具や技術が必要で、不慣れな場合はケガのリスクや仕上がりの質に不安が残ります。さらに、木材の保管や作業スペースが必要となり、特に都市部ではスペース確保が課題です。工具や防腐剤などの材料費が初期投資として発生する点も負担となる可能性があります。

解体業者に依頼する方法

解体後の木材再利用は、解体業者に任せることができます

解体業者に再利用を任せる最大の【メリット】は、プロの技術と専門知識によって安全かつ効率的に木材を再利用できる点です。

特に、木材を傷つけることなく適切に取り出し、建材やリサイクル製品に再加工するため、仕上がりの品質が保証されます。また、解体から再利用まで一括で依頼できるため、時間や手間を大幅に省くことできます。さらに、環境に配慮したリサイクルのプロセスを業者が担うことで、廃材の有効活用と環境保護に貢献できます。

【デメリット】としては、費用がかさむことが挙げられます。プロに依頼する手数料や解体費用、木材の再加工費用が発生し、自分で再利用する場合と比べて経済的負担が大きくなります。

また、業者によっては木材の再利用が限定的で、希望する用途に対応できない場合もあります。さらに、木材の選別や再利用方法が業者任せになるため、個人の思いやこだわりが反映されにくい点もデメリットです。

ただし、業者選びには慎重な検討が必要です。
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家の解体工事から木材再利用までの流れ

家の解体から木材再利用までには、いくつかの重要なステップがあります。以下では、解体工事の開始から新築での取り付けまでの流れを詳しく解説します。

▼家の解体工事から木材再利用までの流れ

  1. 解体業者選び
  2. 解体工事の開始
  3. 再利用する木材の選定
  4. 木材の加工
  5. 新築へ木材の取り付け

解体業者選び

まずは古材を再利用する際の解体業者を選びましょう。

大切なのは【実績】【リサイクルネットワーク】【専門知識を持つスタッフ】【費用】【解体業者としての資格】を考慮して決めましょう。

【実績】については、過去の施工事例や口コミを確認し、適切な解体技術を持っているか確認することが大切です。

【リサイクルネットワーク】や【専門知識を持つスタッフ】がいる場合、スムーズにことが進むことが多いです。

【費用】は事前に明確な見積もりを取り、追加料金の有無を確認してください。【解体業者としての資格】(許可や産業廃棄物収集運搬許可)を持つ、信頼できる業者を選ぶことも重要です。

契約書で再利用方法や責任の所在を明確にし、適切なサポートを受けながら工事を進めましょう。地域密着型業者はリサイクル事情に詳しくおススメです。

解体工事の開始

木材再利用の第一歩は、解体工事です。

通常の解体工事では廃材が一括して処理されることが多いですが、再利用を希望する場合は「分別解体」を行う必要があります。

この方法では、再利用する木材を傷つけないよう慎重に取り外します。

工事前に再利用の意向を伝え、どの木材を再利用するのか具体的に相談しておくことが重要です。また、取り外した木材が湿気や汚れで劣化しないよう、一時的な保管方法も事前に確認しておきましょう。

再利用する木材の選定

解体工事が進む中で、再利用に適した木材を選定します。

前述したとおり、梁や柱、床材など、強度があり状態の良いものが再利用に適しています。一方、腐食やシロアリ被害がある木材や、化学処理が施された木材は難しい場合があります。

この段階では、業者と一緒に木材の状態を確認し、再利用可能な部分を見極めることが大切です。また、どの部分をどのように再利用するのか、具体的なアイデアを相談しながら進めるとよいでしょう。

木材の加工

選定した木材は、そのままでは再利用が難しい場合が多いため、加工が必要です。

たとえば、古い塗装や釘を取り除き、表面を研磨して清潔で安全な状態にします。また、サイズや形状を新しい設計に合わせてカットしたり、必要に応じて強度を補強する作業も行います。

加工作業は、再利用後の木材が新しい家で十分な耐久性と美観を保つために不可欠です。専門の職人や業者が対応する場合が多いですが、DIYで加工する選択肢もあります。

新築へ木材の取り付け

加工が完了した木材は、新築やリフォームの建築現場で取り付けられます。

再利用した木材が適切な位置に設置され、元の家の思い出が新しい空間に生かされます!

特に梁を柱として使う場合、建物の構造を支える重要な役割を果たすと同時に、ヴィンテージ感のあるデザイン性を加えることができます。

また、家具や内装材として取り付ける場合は、日常的にその木材を目にすることで家族の思い出を感じられるでしょう。

材再利用は、解体工事から取り付けまでの流れをしっかりと計画することで、スムーズに進められます。それぞれのステップを丁寧に進めることで、思い出と機能性を兼ね備えた新しい空間を作り上げることが可能になります。
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家の解体時に木材を再利用する際の注意点

本章では、家の解体時に木材を再利用する際の注意点を解説します。

▼家の解体時に木材を再利用する際の注意点

  • 新調するより費用がかかるケースもある
  • 解体工事前に再利用したい旨を業者に伝えておく
  • 再利用できない木材もある
  • 再利用が得意な業者を選ぶ

新調するより費用がかかるケースもある

木材を再利用する場合、新調より費用がかかることがあります。

古材の加工や解体工程、再利用可能な木材を分別するために、手間とコストがかかるためです。

例えば、古材の汚れや傷を除去したり、強度不足を補強する作業には追加の費用が必要です。

さらに、再利用の木材を新築やリフォームに取り入れる場合、古材のサイズや形状に合わせた特別な設計や施工が必要になることもあります。

新品の木材は規格化されており効率よく利用できますが、古材はその都度調整が必要なため、結果的に高くつく場合があります。

しかし、古材には新品にはない独特の風合いや歴史、思い出という価値があり、それを活かすことで特別な空間を作り出せます。費用感を事前に業者に相談し、再利用のメリットをしっかりと検討することが重要です。

解体工事前に再利用したい旨を業者に伝えておく

再利用したい旨は、解体工事前に必ず業者に伝えましょう。

木材を再利用する場合、分別解体中に木材のみよけて解体作業をする必要があるためです。

分別解体では、木材、鉄くず、鉄筋コンクリート等のすべて資材を、解体工事後に再利用するために分別します。

解体業者に事前に伝えておかない場合、工事前に他の建材と一緒に分別されてしまうので、再利用したい木材が混在してしまうケースも珍しくありません。

また、取り除かれた木材は別途保存や運搬されますが、ここでも追加費用が発生するため、早めの相談が必要です。

再利用できない木材もある

解体後の木材すべてが再利用できるわけではありません。

腐食やシロアリ被害を受けた木材は、強度不足や衛生面で問題があるため、再利用には不向きです。

また、湿気を多く含んでいる木材はカビのリスクが高く、再利用前に乾燥処理が必要ですが、それでも利用できない場合があります。

その他、防腐剤や防虫剤が使われた木材は、新しい家での使用が法律で制限される場合や、安全性に懸念がある場合があります。塗装や接着剤が多用された木材は、加工が困難で再利用が制限されることがあります。

これらの木材は、解体業者が廃棄物として適切に処理することが一般的です。再利用を計画する際には、どの木材が適切で、どの木材が再利用に適さないのかを事前に業者に相談し、確認しておくことが大切です。

再利用が得意な業者を選ぶ

再利用が得意な業者を選ぶとは、木材の再利用を前提とした解体や加工の経験が豊富で、適切な提案や作業ができる業者を選ぶことを指します。

再利用が得意な業者は、解体時に再利用可能な木材を丁寧に取り外す「分別解体」の技術を持ち、木材の状態を見極めるノウハウも備えています。

結果、木材を傷つけずに安全に取り外し、再利用の可能性を最大限に高めることができます。

さらに、再利用が得意な業者は、過去の事例を基に具体的な活用方法を提案してくれることが多いです。また、保存や運搬の方法についても適切な指示をくれるため、木材が劣化せずスムーズに再利用できるのも特徴です。

選ぶ際には、業者の実績や口コミ、分別解体や木材再利用に特化したサービス内容を事前に確認しましょう。こうした業者に依頼することで、コストや手間を抑えながら思い出の木材を新しい形で活かすことが可能になります。
木材の再利用をご検討中の方は、イエウール解体にご相談ください。選任のオペレーターがご自宅にぴったりの解体業者をご案内いたします。以下のフォームからぜひお問合せください。

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解体後に木材を再利用するならイエウール

家の解体から木材の再利用までを一括で依頼するなら、「解体業者」に任せるのが最適です。

リフォーム会社や工務店、建設会社でも対応可能な場合がありますが、これらの業者では解体の際に木材が傷ついたり、適切に取り出せなかったりすることがあります。解体用の専門設備が整っていないケースも少なくありません。

その点、解体のプロである解体業者なら、再利用を考えた木材を傷つけることなく丁寧に取り出すことが可能です。「大切な思い出の木材を壊してしまった」という後悔を防ぐためにも、専門知識と技術を持つ解体業者に依頼することをおすすめします。

イエウール解体では、解体業者や木材再利用のプロと提携し、廃材を新たな建材や家具として生まれ変わらせるサポートを提供しています。解体後の資源を無駄なく活かしたい方は、ぜひ以下のフォームからご相談ください。

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