60坪の家の解体費用の相場はいくら?構造ごとの相場・内訳と安く抑える方法を徹底解説!

60坪の家の解体費用の相場はいくら?構造ごとの相場・内訳と安く抑える方法を徹底解説!

60坪の家屋解体費用の目安は、木造210万円、軽量鉄骨240万円、重量鉄骨270万円、RC造(鉄筋コンクリート)300万円です。ただし、多くの場合、扉・塀・駐車場(カーポート)・庭石の撤去や庭木の伐採など、外構部分の取り壊し費用が追加で発生することを想定しておくと安心です。

本記事では、60坪の家の解体費用相場と、解体費用が高くなるケース、相場より安く抑えるポイントをご紹介します。

本記事でわかる金額はあくまで目安です。実際は立地や階数など、建物固有の条件によって左右します。お手持ちの60坪の解体費用がいくらか知りたい場合は、以下のツールから自分でシミュレーションできます。解体工事を具体的にご検討中の方は、ぜひご活用ください。

▼家の解体費用の基礎知識についてはこちらの記事でも解説しています

家の解体費用の相場はいくら?金額の決まり方まで解説

60坪の家の解体費用の相場

60坪の家の解体費用は木造210万円、軽量鉄骨240万円、重量鉄骨270万円、RC造(鉄筋コンクリート)300万円です。解体費用の坪単価は建物の構造によって決まり、それぞれの坪単価に60坪の延べ床面積をかけた金額が、解体費用の目安となります。

なお、建物の構造別の坪単価と解体費用の目安は以下のとおりです。

▼建物の構造別の解体費用の相場

建物の構造坪単価の目安解体費用の目安
木造3.5万円~210万円
軽量鉄骨4万円~240万円
重量鉄骨4.5万円~270万円
RC造5万円~300万円

※一括見積サイトイエウールが2024年11月に取得した情報を参考にしています。

参照先:平屋の解体費用相場はいくら?費用の内訳や節約術を紹介!

上記はあくまで目安で、実際の解体費用は建物の大きさや周辺状況によって異なります。以下のツールでは、建物固有の条件にあった解体費用を自分でお見積りできます。家の解体工事を具体的にご検討中の方は、ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

60坪の家の解体費用の内訳

家の解体費用の内訳として挙げられる費用は、以下の5項目です。

▼60坪の家の解体費用の内訳

  1. 仮設工事費用
  2. 解体工事費用
  3. 付帯工事費用
  4. 廃棄物の処分費用
  5. 整地費用
  6. 諸経費

それぞれの費用について解説します。

仮設工事費用

仮設工事費用は、足場の組み立てや養生シートの設置にかかる費用です。職人が使用する水道・電気やトイレの設置なども含まれます。

総工費のうち約10%〜20%を占めます。
防音シートや防塵シートで囲いを作り、近隣に迷惑をかけず工事を進めるために必須の費用です。

解体工事費用

解体工事費用は、前述した坪単価によって計算され、60坪の場合は木造210万円、軽量鉄骨240万円、重量鉄骨270万円、RC造(鉄筋コンクリート)300万円が相場です。

総工費のうち約30%〜40%を占めます。

主な費用項目としては、職人の作業代金と重機のレンタル・リース料などが挙げられます。

工期が延びるほど費用は高額になり、地中埋設物の発見、工事トラブルなどが費用上昇の原因になることがあります。

付帯工事費用

敷地内の構造物の撤去費用は「付帯工事費用」として計上されます。

付帯工事費用は、ガレージや倉庫、駐車場・カーポート、井戸、樹木などを撤去する際に発生します。主な構造物と撤去費用は、下記の通りです。
▼付帯工事費用の相場
種類相場補足
庭木の伐採
  • 約1万円/本(高さ3m以上)
  • 約3,000円~9,000円/本(高さ3m未満)
体積単位で計算される場合も
※その際は1本あたりはより安価になる
外壁・ブロック塀の撤去2,000円~3,000円/㎡面積が広いほど高い
物置の撤去2~3万円/個金属製の小型物置なら5,000円程度で済む場合も
駐車場の撤去6万円~/1台用複数台同時に撤去する場合は単価としては安価になる場合が多い
アスベストの除去約5万円~
地中埋設物の除去約5万円~
埋設量によっては高額になる場合も

(※)各解体費用は表内のリンクから関連記事を参照できます。ぜひご活用ください。

💡他にも浄化槽などが設置されている場合にも、追加で撤去費用が発生します。現地調査での見積もりの際に確認してもらうと安心です。

廃棄物の処分費用

廃棄物の処分費用は、解体工事の際に出る廃材の処理費を指します。

総工費のうち約40%〜50%を占めます。

家の解体工事では、木くずやガラス、コンクリートなどの廃材が発生し、これらの廃棄物は分別して処分する必要があります。

▼廃材処分費用の相場

廃材の種類処分費用(㎥あたり)
コンクリートガラ(コンクリートのがれき)5,000円~
タイル・ガラス2万5,000円~
石膏ボード1万5,000円~
木くず5,000円~

なお、廃材の処分費用は、地域によっても大きく変わることがあるため、解体業者の見積もりを確認しておくことをおすすめします。

整地費用

整地費用は、解体後の土地を綺麗に整えるための費用で、1平米あたり約300円~400円が相場です。

総工費のうち約10%を占めます。

土地を平らにするための作業のほか、地中に埋設物がないかを確認する作業が含まれるケースもあり、場合によっては高額になる可能性もあります。

段差の解消や地盤改良が必要な場合にも整地費用が上昇するため、事前の現地調査で見積もりを確認しておくと安心です。

ただし、整地をサービスとして対応してくれる業者もいます。その場合、整地費用は無料になります。

諸経費

諸経費に含まれるのは、公的機関への手続き・申請にかかる費用や、工事車両の駐車料金、建物の調査費用などです。

総工費のうち約10%に相当します。
解体費用の総額は、上述した様々な内訳によって決まります。内訳全てを加味した費用が知りたい方は、以下のツールから複数の条件を選択することで、ご自宅ならではの解体費用を自分でお見積りできます。ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

60坪の家の解体費用が高額になるケース

前述の通り、60坪の家の解体費用は木造210万円、軽量鉄骨240万円、重量鉄骨270万円、RC造(鉄筋コンクリート)300万円が相場ですが、状況によっては相場より高額になるケースも出てきます。

▼60坪の家の解体費用が高額になるケース

  • 地中に障害物が埋まっている場合
  • アスベストが使用されている場合
  • 工期が長引く場合

一つずつ解説していきましょう。

地中に障害物が埋まっている場合

浄化槽や井戸など、地中に埋まっている障害物がある場合には、撤去作業が高額になる傾向にあります。

また、解体後に地中埋設物を発見した場合などは、見積もり金額に追加で費用が発生するケースも考えられます。

このように、大規模な障害物になるほど撤去費用は高額になるため、解体業者と相談しながら工事を進める必要があるでしょう。

高額な解体費用を払えない場合、後でご紹介する補助金制度を利用したり、相続前であれば相続放棄をするという選択肢もあります。

アスベストが使用されている場合

アスベストを含む家を解体する場合には、特殊な除去作業や調査費用が発生するため、解体費用が高額になるケースがあります。

アスベストは身体への悪影響から2006年以降は使用が全面禁止されましたが、それ以前の建物ではアスベストが使われている可能性も高くなります。
見積もりの段階でもアスベストの有無を確認することは可能ですが、費用は約2倍になることもあるため注意が必要です。

工期が長引く場合

解体業者の繁忙期には人件費・重機費用が増加し解体費用が高額になるケースがあります。

解体業者の繁忙期は、年度末に向けて公共工事が増える12月〜翌年3月頃とされています。

そのため、4月〜11月の閑散期を選ぶことで、解体費用が安くなる可能性が高いです。

閑散期には解体業者によっては値下げ交渉に応じてもらえることもあるため、見積もりの際に相談してみると良いでしょう。
上述の通り、家の解体費用は様々な要因によって変動します。お手持ちの家個別の条件にあった解体費用を知りたい方は、以下のツールを使えば自分で簡単にお見積りできます。ぜひご活用ください。

私の家の解体費用はいくら?

60坪の家の解体費用を安く抑えるコツ

家の建て替えや土地活用、売却などを検討している場合には、解体費用はできるだけ安く抑えたいと考える方が多いでしょう。

解体費用の目安は業者によって大きく異なるほか、時期や地域によっても変動するため、安価に抑えるコツを実践することで費用を減らせる可能性もあります。

▼60坪の家の解体費用を安く抑えるコツ

  1. 事前にごみを処分しておく
  2. 複数の解体業者の相見積もりを取る
  3. 建物滅失登記を自分で手続きする
  4. 補助金制度を利用する

それぞれ詳しく解説します。

事前にごみを処分しておく

家の中にある不用品や庭木などは、可能な範囲でご自身で処分しておくと、解体費用を抑えられる可能性があります。

家庭ごみや粗大ごみとして排出できるごみの場合にも、解体業者に依頼すると「産業廃棄物」として扱われ、処分費用が高額になるケースがあります。

不用品はフリマアプリなどを利用して売却し、現金化することで、解体費用の一部に充てることもできるでしょう。

複数の解体業者の相見積もりを取る

解体業者選びの際には、必ず2社〜3社以上の業者からの見積もりを取り、費用を比較・検討しながら決めることが大切です。

1社のみの見積もりで解体業者を決めてしまうと、解体費用の相場がわからず、割高なコストを請求される危険性があるためです。

💡金額の安さだけではなく、営業担当者の説明のわかりやすさや、問い合わせへの対応などを含めて信頼できる業者を選びましょう。

建物滅失登記を自分で手続きする

解体工事後に法務局に申請する「建物滅失登記」は、土地家屋調査士などに手続きを代行してもらうケースが多いですが、ご自身で行うことで費用を削減できます。

専門家に依頼した場合には約5万円の代行費用がかかる一方で、ご自身で手続きする場合には、書類を揃える手間はありますが、約1,000円の費用で収まります

他にも建設リサイクル法の事前申請、道路使用許可申請書の届出なども、ご自身で行うことで費用を削減できる可能性があります。

補助金制度を利用する

倒壊の危険性がある空き家を解体するケースなどでは、自治体の補助金制度が利用できるケースがあります。

補助金を受けるための要件や申請期限、予算や枠の上限などはお住まいの地域によって異なるため、自治体の窓口に問い合わせると良いでしょう。

地域密着型の解体業者であれば、補助金情報について教えてもらえる可能性もあるため、見積もりの際に相談してみることもおすすめです。
▼解体費用を安くする方法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。ご参照ください。

60坪の家の解体費用の相場は210万~300万

解説したとおり、60坪の家の解体費用は木造210万円、軽量鉄骨240万円、重量鉄骨270万円、RC造(鉄筋コンクリート)300万円です。解体費用の坪単価は建物の構造によって決まり、それぞれの坪単価に60坪の延べ床面積をかけた金額が、解体費用の目安となります。

敷地内に家以外の構造物がある場合には、その撤去費用として付帯工事費用がかかるほか、廃材の量が多い場合には廃棄物の処分費用も高額になるでしょう。

相場ではなく、お手持ちの60坪の解体費用がいくらか知りたい場合は、以下のツールからシミュレーションできます。解体工事を具体的にご検討中の方は、ぜひご活用ください。

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