「25坪の家の解体費用はいくら?」
25坪の家の解体費用は、構造と地域により異なります。木造は75万~125万円、鉄骨造は100万~175万円、RC構造は125万~200万円が目安です。
特に25坪の家屋の場合、一般的な30坪の家屋よりもやや狭い土地に建っているケースが多く、重機が入りづらいぶん、一気に取り壊すことができないため、費用が高くなりやすい点に注意しましょう。
本記事では25坪の家の解体を検討している方に向けて、費用の相場や高くなる要因、安くする方法を解説しています。
私の家の解体費用はいくら?
▼解体費用の基礎知識について知りたい方はこちらの記事でも詳しく解説しています。
25坪の家の解体費用は75万円~200万円
冒頭で解説したとおり、25坪の家の解体費用は木造で75万円~125万円、鉄骨造で100万円~175万円、RC造で125万円~200万円が相場です。
▼25坪の家の解体費用は75万円~200万円
木造 | 鉄骨造 | 鉄筋コンクリート造 | |
坪単価 | 3万円〜5万円 | 4万円〜7万円 | 5万円〜8万円 |
25坪の解体費用 | 75万円~125万円 | 100万円〜175万円 | 125万円〜200万円 |
私の家の解体費用はいくら?
25坪の木造家の解体費用の事例
以下は25坪の解体費用の事例です。坪数からいくらになるか確認してみましょう。
▼25坪の木造家の解体費用の事例
建物の特徴 | 解体費用(総額) |
木造二階建て(25坪) | 約101.5万円 |
木造二階建て(26.5坪) | 約76.6万円 |
木造二階建て(25.5坪) | 約93.4万円 |
木造二階建て(25坪) | 約120.2万円 |
※上記の見積もり事例は一括見積依頼サイトイエウールが2023年10月に取得した25坪前後の解体費用の事例になります。
私の家の解体費用はいくら?
25坪の家の解体費用が高くなる要因
本記事では、25坪の家の解体費用が高くなる要因を解説しています。
▼25坪の家の解体費用が高くなる要因
- 付帯工事費が発生する
- 道幅または駐車スペースが狭く重機が入りづらい
- 地中埋設物がある
- 解体業者が元請業者
- 建物にアスベストが使われている
- 工事時期の天候不良
付帯工事費が発生する
付帯工事費用とは、敷地内の住宅以外の構造物(=付帯物)の撤去する費用です。たとえば、ブロック塀や井戸、カーポートなどが対象となります。
主な付帯物と撤去費用の目安は、以下の通りとなっています。付帯物ごとに撤去費用がかかる点に注意しましょう。
▼付帯工事費用の種類と目安
費用の種類 | 費用の目安 |
カーポート撤去費用 | 6万円~/1台用 |
ブロック塀撤去費用 | 5,000円~1万円/1㎡ |
植物の撤去費用 | 5,000円~3万円 |
門扉の撤去費用 | 2万円程度 |
倉庫・物置の撤去費用 | 2万円~3万円 |
私の家の解体費用はいくら?
道幅または駐車スペースが狭く重機が入りづらい
25坪の家は狭い場所に建っていることが多いです
建物の道路幅が狭い場合、解体作業に必要な重機を運ぶことができません。道幅に問題はなくとも、重機を駐車するスペースがない場合、重機を使用できないので手作業が増える等して工事期間がのび、人件費が増加します。
例えば、手壊しだと工期が二倍になる場合、人件費も倍かかります。また、手作業に適した道具や解体用具を調達する場合は、調達のための費用も追加でかかります。
地中埋設物がある
地中埋設物は地下に埋まった物質を指します。
解体工事後に発覚する可能性があり、工事後の土地をスムーズに活用するために除去は必須となります。例として地中に埋まったパイプ、ケーブル、タンクなどが該当します。
いずれも建物や土地によって有無や量が異なり、発見された場合は除去費用が追加で発生し、解体費用が高額になります。
解体業者が元請業者
どの解体業者に依頼するのかによっても解体費用は大きく変わります。例えば、依頼した解体業者が元請けだった場合と下請けだった場合でも費用は変わってきます。
元請け業者だった場合、さらに下請け業者に依頼して作業を行うことが考えられるため、仲介料が上乗せされる可能性があります。
また、元請け業者は解体作業に必要な重機などを保有していない会社も多く、元請け業者が自分達で解体作業をするとなると必要な機材を借りてくることになり、リース料が発生し加算されます。
建物にアスベストが使われている
建物にアスベストが使用されていた場合、飛散しないような解体工事が必要となるだけでなく、専門業者や許可を持った業者でしか解体工事ができません。
特にアスベストの中でも、飛散性アスベストと呼ばれるものが使用されていると、別途アスベストを除去する工程が必要となり、解体費用が一気に跳ね上がります。
場合によっては2倍以上の費用になることもあるため、アスベストが含まれているかもしれないと思ったら、施工業者に事前に相談しておくことがおススメです。
工事時期の天候不良
解体工事は屋外での作業になるので、天候が影響することも覚えておかなければなりません。
一瞬の雨でも重機やダンプカーがはまってしまったり、瓦卸が危険だったり、整地ができないこともあります。
強風の時や積雪がある場合などは中止になることも多いです。台風の時期や梅雨の時期、積雪のある時期に解体作業を依頼する場合は、中止や延期になることも想定しておくと安心です。
私の家の解体費用はいくら?
25坪の家の解体費用を安くするコツ
本章では木造の家25坪の解体費用を安くするコツを解説しています。
▼25坪の家の解体費用を安くするコツ
- 自分で残置物を処分
- 自分で庭木撤去
- 補助金を申請する
- 閑散期に相見積もり
- 内訳を確認する
- 業者と直接契約
自分で残置物を処分
解体工事で業者に残置物を処分してもらう場合、産業廃棄物として処分されるので、処分費用が割高になります。
自分で処分すると、一般廃棄物として処分されるため、一部は生活ごみとして無料で廃棄することができます。
特に、粗大ごみは自家用車で地域のごみ処理場に運搬すると、業者に依頼するよりも安価に処分可能です。
自分で庭木撤去
25坪の家だと庭が小さい或いは無いケースが多いですが、仮に庭木を植えていた際は、自分で伐採・処分することがおススメです。
花壇の石材やブロックがあれば、こちらも撤去し、分別処分すると費用を安く抑えることができます。
補助金を申請する
空き家の放置は防災・防犯上問題が生じるため、自治体によっては解体・除去に対して補助金や助成金制度を活用できます。
通常、解体費用の3分の1から2分の1程度が補助金範囲で、100万円以上の解体費が申請できる自治体も存在します。
解体工事を業者に依頼する前に、市区町村のホームページを検索するか、行政窓口に問い合わせるようにしましょう。
閑散期に相見積もり
不動産業者と同じく、解体業者の繁忙期は12月から翌年3月です。
特にこの時期は公共工事が集中するので業者も忙しく、25坪程度の小さな解体案件は取り合ってくれない可能性が高いです。
逆に6月から9 月は閑散期で、この時期の工事は費用の減額交渉がしやすいタイミングです。
複数の解体業者に見積もりを依頼し、内容を詳しく比較検討しましょう。
内訳を確認する
解体業者に見積もりを依頼する際、「一式」見積もりだけではなく、必ず内訳書の提出をお願いすることをおススメします。
一式工事の場合、追加工事が発生した場合に含まれる費用が不透明なので、業者と揉める原因となるからです。
業者と直接契約
解体費用を安く抑えるのであれば、解体業者との直接契約を結びましょう。
工務店やハウスメーカーからの紹介先は契約を避けた方がいいケースがあります。
紹介するということは「紹介料」を工務店などが解体業者から受領しているので、紹介料、すなわち中間マージン相当額が、解体費用に上乗せされて発注者に請求されていることもあります。
25坪の家の解体費用は建物の構造や坪数などで変わる
25坪の家の解体費用は 木造で75万円~125万円、鉄骨造で100万円~175万円、RC構造で125万円~200万円が目安です。ただし、実際は立地や老朽化の度合いなど、土地や建物の個別の条件によって左右されます。
私の家の解体費用はいくら?