使っていない土地を所有しているなら、土地活用をして収益化を目指すことがおすすめです。150坪もの広い土地を持っているなら、有効活用することで大きな利益が得られることもあります。
ただし、土地活用は行えば必ず利益が得られるとは限りません。失敗して損失を抱えてしまう可能性もあります。失敗なく土地活用をするためにも、150坪の土地をどのように活かせるのかを知り、損なく資産を増やしましょう。
土地活用方法でお悩みの際は土地活用ランキングの記事もご覧ください。
150坪向けおすすめ土地活用10選
150坪の広い土地の活用方法としては、次の10のやり方がおすすめです。
- 収入を安定させるアパートマンション経営
- 土地を分割して戸建て経営
- 営業努力で収益の伸ばせる商業施設の経営
- 初期投資を回収しやすいトランクルーム経営
- 立地で事業形態を変える駐車場経営
- 田舎でも利益が期待できる太陽光発電
- 更地のまま土地を貸し出す定期借地
- 転用の手間をかけずに市民農園
- 活用をプロに任せる土地信託
- 管理の手間を解消する資材置き場
それぞれの活用方法のうち、どれが自分に適しているかを考えてみましょう。
収入を安定させるアパートマンション経営
安定した収入を得たいなら、土地を活用してアパートやマンションの経営をすることがおすすめです。部屋数の多いアパートやマンションは、戸建て賃貸よりも空室が発生したときのリスクは低くなります。
数室空きがあっても、ある程度部屋が埋まっているなら、毎月家賃収入を得られることはアパートやマンション経営の魅力です。ただし、戸建てよりも部屋数が多く、規模が大きくなる分、建築費が高くなることは覚えておきましょう。
利益率を調べる方法として利回りという指標があり、この計算方法は次の通りです。
- 年間の家賃収入÷物件の購入価格×100
利回りはエリアによっても異なりますが、目安は3~5%程度と考えましょう。
土地を分割して戸建て経営
150坪の土地を一度に使うだけではなく、土地を分割して活用することも可能です。戸建ての賃貸経営をする場合は、土地を分割して複数の建物を建てるとよいでしょう。
例えば1つ30坪で建築するなら、5つの戸建て住宅を建てられます。戸建て住宅は空室リスクが高いものの、一度入居すると定住する人は多いです。そのため、入居者さえ獲得できるなら、出入りの多いアパートやマンションよりも、安定して賃貸経営を行えるでしょう。
営業努力で収益の伸ばせる商業施設の経営
商業施設を運営するなら、営業努力次第で収益を伸ばせます。商業施設の例としては、次のものがあげられます。
- コンビニ
- コインランドリー
なお、商業施設は必ずしも自分で運営しなければならないわけではありません。店舗経営に関するノウハウがない人は、フランチャイズに加盟することで、ハードルを下げて商業施設の経営が可能です。
初期投資を回収しやすいトランクルーム経営
初期投資の費用回収を素早く行いたいなら、費用を抑えて活用できるトランクルーム経営の経営がおすすめです。トランクルームはコンテナを設置するだけで経営を開始できるため、初期費用を大幅に抑えて土地活用を行えます。
もちろん、リスクが低い分、リターンもそれほど大きくはありませんが、周辺環境に左右されづらい土地活用方法であるため、経営の安定は目指しやすいです。
立地で事業形態を変える駐車場経営
広い土地を生かして駐車場経営をするなら、立地によって事業形態を変えましょう。駐車場経営は契約者のみ利用できる月極と、誰でも利用できるコインパーキングの2つがあります。
住宅地の近くなど、固定の需要が見込める場合は、月極駐車場がおすすめです。反対に観光地や商業施設の周辺など、需要が流動的になりそうな立地ならコインパーキングを選ぶとよいでしょう。
150坪の土地なら、20台以上の駐車スペースを確保できるため、満車時の収益も増大しやすいです。また、初期費用が安いのは月極ですが、収益の上限が高いのは初期費用がかかるコインパーキングです。立地によってどちらが適しているかは異なるため、周辺環境を調査した上で、事業形態を決めましょう。
田舎でも利益が期待できる太陽光発電
人の少ない田舎に土地を持っている場合は、太陽光発電システムの設置がおすすめです。太陽光発電なら集客が不要であるため、人が少ないエリアでも問題なく土地活用ができます。
人が少ない土地では、賃貸経営や駐車場経営、商業施設の経営は不向きであるため、集客が不要な方法を選びましょう。太陽光発電なら管理の手間も少なく、管理やメンテナンスを業者に委託することもできるため、遠方の土地でも不安なく土地活用ができます。
更地のまま土地を貸し出す定期借地
土地は建物を建てて活用するだけではなく、更地のまま土地を貸し出すことも可能です。定期借地で貸し出すことで、借り手がいれば一定期間地代として収入を得られます。初期費用がかからないため、コストを抑えて土地活用をしたい人にもおすすめです。
150坪の土地なら、商業施設の経営をしたい人や、小規模なグループホーム経営をしたい人がターゲットとなります。更地はさまざまな用途で使えるため、土地を利用したい人が多いエリアなら、更地のまま貸し出すことも検討しましょう。
転用の手間をかけずに市民農園
所有する150坪の土地が宅地ではなく農地なら、そのまま市民農園として貸し出すことがおすすめです。農地は宅地に転用できますが、転用手続きには手間がかかります。
また、農地のある場所に賃貸や商業施設などの需要があるとも限らないため、農地のまま使用したほうがリスクは低いでしょう。市民農園にする場合は、区分けして貸し出すことで、複数の利用者を獲得できます。
活用をプロに任せる土地信託
土地活用について不安があったり、賃貸などの経営の知識がない場合は、プロに活用を任せる土地信託を選んでもよいでしょう。土地信託なら初期費用は不要であるため、コストをかけずに収益化を目指せます。
仲介手数料の支払いは発生しますが、土地信託で活用し得られた利益から支払うことが可能です。不安な状態で無理に自分で活用すると失敗するケースもあるため、リスクを回避したいならプロに任せることも考えましょう。
管理の手間を解消する資材置き場
土地管理の手間を解消したいなら、資材置き場として貸し出す方法もあります。資材置き場なら更地のまま活用でき、初期費用はかかりません。
また、借り手が土地の管理をしてくれるため、管理の手間を解消できることもメリットです。資材置き場として利用する場合は、利用者から毎月地代を受け取ることができ、安定した収入を得られます。
今回ご紹介した土地活用方法の他にも、さまざまな種類の活用方法があります。また、土地の立地などによってもベストな土地活用方法は変わるので、慎重に選ぶ必要があります。そのためには、プロに相談してみることが確実です。
イエウール土地活用なら、複数の企業が作成した土地活用プランを比較することができますので、土地活用方法を選ぶ際の参考となるでしょう。気に入ったプランを作成した企業があれば、そのまま相談を進めることもできます。
\最適な土地活用プランって?/
活用事例:コンサルティング事例①





エリア | 東京都 |
土地面積(㎡) | 273.97 |
延べ床面積(㎡) | 489.4 |
工法 | 鉄骨造 |
なお、ほかの広さで土地活用をする際は、以下の記事を参考にしてみてください。
150坪向けの土地活用を選ぶ4つのコツ
150坪の土地でできる土地活用は多数ありますが、土地の状態や自身の希望によって、どの方法が適しているかは異なります。
- 目的の土地活用の需要はあるか
- 土地活用でどれだけ収益が見込めるか
- 用途地域の制限内で実現が可能か
- 土地活用プランを複数社で比較
自分に合った土地活用の方法を選ぶためにも、4つのコツを参考にしましょう。
目的の土地活用の需要はあるか
やりたい土地活用を決めたなら、需要があるかを確認しましょう。特に賃貸経営や商業施設の経営など、集客が必要となるものは、事前の調査が必須です。
集客が見込めないエリアで土地活用を行っても、利用者が現れず利益が得られないことがあります。場合によっては初期費用や維持費がかさみ、損失が出ることもあるため注意しなければなりません。
土地活用で初期投資をかける場合は、回収するまでに時間がかかります。そのため、かけた費用を回収し、かつ利益が得られるかを長期的な視点で考え、将来的にも需要が獲得できるか調査しておきましょう。需要が見込めないと判断したなら、別の土地活用を考える必要があります。
土地活用でどれだけ収益が見込めるか
実際に目的とする方法で土地活用をした場合に、どれだけの収益が見込めるかをシミュレーションしておくことが大切です。シミュレーションをする場合は、想定される利益だけではなく、どれくらいの費用がかかるかも計算しておきましょう。
土地活用の方法を選ぶには、いつまでにどれくらいの金額を稼ぎたいのかを、明確にしておくことが大切です。稼ぎたい目標金額を設定しておくことで、目標から逆算してどの活用方法が適しているのかを判断しやすくなります。
用途地域の制限内で実現が可能か
都市計画法で定められている用途地域は、エリアによって制限が異なります。用途地域とは特定地域での建築物を制限するものであり、大きく住居系や商業系、工業系の3つにわけられます。
簡単にいえば住居系のエリアでは住宅の建築が可能であり、商業系では商業施設の建築が可能です。工業系は工場などの特定施設の建築ができ、それぞれの用途地域によって建築物の制限があることは覚えておきましょう。
そのため、土地活用をするなら所有する土地がどの用途地域に含まれるかを確認し、そのエリアでの制限内でなにができるかを調べておく必要があります。
用途地域によって建築可能な建築物が異なるだけではなく、建ぺい率や容積率など、建物の規模の制限も異なるため、必ず最初に確認しておきましょう。
土地活用プランを複数社で比較
自分に合った土地活用を見つけるには、複数の専門業者に相談して、各社が提示する土地活用プランを比較することが大切です。1社からプランをもらうだけでは、それが本当に自分に合っているかを判断できません。
複数社からのプランを比較することで、自分の希望に合うプランがどれかを見つけやすく、最適な方法で土地活用ができるでしょう。見積もりだけなら無料の業者が多いため、複数の土地活用業者に相談してから、もっとも自分に合う活用方法を選ぶことがおすすめです。
150坪で土地活用を始める注意点
150坪の土地で土地活用を始める際には、注意したいポイントがいくつかあります。
- 土地に建物がないと固定資産税は軽減措置なし
- 利益がある土地活用では確定申告をしないと罰則
- 利益が見込めない土地は活用より売却
土地活用で失敗しないためにも、注意点を正しく理解しておきましょう。
土地に建物がないと固定資産税は軽減措置なし
土地にかかる固定資産税は、建物の有無によって金額が異なります。建物がある土地の場合は、固定資産税が最大6分の1に減額されるため、節税を考えたいなら賃貸経営や商業施設の経営がおすすめです。
土地活用をしていても、駐車場や資材置き場などで利用する場合は、更地であると判断されるため、固定資産税の軽減措置は受けられません。
更地で土地活用をする場合は、固定資産税の負担が大きくなりすぎないか、長期的に見ても収益が得られるかを念入りにシミュレーションしておきましょう。
利益がある土地活用では確定申告をしないと罰則
土地活用をして利益が出た場合は、確定申告をしなければなりません。確定申告をしないと無申告加算税や延滞税、場合によっては重加算税などのペナルティが課せられてしまい、通常よりも多く税金を払うことになります。
- 土地活用で得られた収益-土地活用でかかった経費
上記の式で計算して、プラスが出た場合は利益があるため確定申告が必要です。確定申告は例年2月16日から3月15日までの間に行う必要があり、故意にではなくても期限を超過すると罰則があります。
また、利益が出ていない場合は確定申告は不要ですが、行うことで給与所得と損益通算をして、節税が図れる場合があります。土地活用をするなら、利益の有無に関係なく、毎年確定申告をすると考えておきましょう。
利益が見込めない土地は活用より売却
シミュレーションをして利益が見込めない土地は、無理に活用するよりも売却することがおすすめです。売却することでまとまった現金を手に入れることができ、得た資金を元手に別の資産運用を考えることも可能です。
無理に土地活用を行い損失を出すよりも、多少安くなっても売却して現金を得たほうがプラスになります。土地によっては活用が難しいケースもあるため、無理だと判断したなら早期売却を目指しましょう。
土地活用は、多くの費用がかかることもあり簡単に決められるものではありません。場合によっては、売却を検討した方が良い場合もあるでしょう。土地活用をした方が良いかどうかは、プロに相談しながら決めることもおすすめです。
イエウール土地活用なら、複数の企業が作成した土地活用プランを比較することができますので、具体的なイメージを掴むことができるでしょう。
\最適な土地活用プランって?/
150坪を土地活用で長期的な収入を得よう
150坪の土地は有効活用することで、長期的な収入を得られます。どの活用方法が適しているかは、土地の所在地や自身が得たい収益の金額、どれくらい管理の手間をかけられるかによって異なります。
土地活用に決まった正解はないため、自身の希望を実現できるかどうかで判断することが大切です。無理なく土地活用を行い、150坪の土地を賢く使って収益化を目指しましょう。