アパート建築費は2000万〜1億円でいくら変わる?あなたの予算で建つ規模と収支が一発でわかる

埼玉県さいたま市(郊外)在住の40代・男性(2026年6月)
「実家の土地でアパート経営を考えていますが、予算が2500万円なのか5000万円なのかで、そもそも建てられる規模が全然違う気がしています。金額ごとに記事を探して読み比べていますが、結局自分の場合はいくらで何が建つのか分からないままです。」
「アパート建築費」を検索すると、2000万円台の記事もあれば1億円の記事も出てきて、結局「自分の予算だと何が建つのか」が分からないまま複数の記事を渡り歩いている方は少なくありません。実際、イエウール土地活用に寄せられる相談でも、同じ方が「アパート建築費 3000万」「アパート建築費 相場」のように、金額を変えながら複数回検索して比較している話をよく聞きます。
この記事では、2000万円から1億円まで8段階の予算帯ごとに「建てられる規模」「収支の目安」をまとめて確認できるようにしました。さらに、自分の予算や坪数をその場で入力できるシミュレーターも用意しています。複数の記事を読み比べる前に、まずこの1本で自分の位置づけを把握してください。読み終える頃には、自分の予算で現実的に狙える規模感と、次に何を確認すべきかが具体的にわかっているはずです。
アパート建築費は予算2000万〜1億円でどう変わる?
結論から言うと、アパート建築費は2000万円と1億円では、建てられる構造・戸数・収支の性質そのものが変わります。2000万円台は木造・小規模(4〜6戸程度)が中心で自己資金の負担が軽い一方、1億円クラスになると重量鉄骨造・RC造の大規模物件が視野に入り、収益の絶対額は大きくなる代わりに自己資金・融資審査のハードルも上がります。
イエウール土地活用が直近2年間に受けた相談・見積もり実例(累計約2万人)を分析したところ、予算2000万円台の相談者の78%が木造4〜6戸を提案されていたのに対し、予算8000万円以上の相談者では重量鉄骨・RC造での提案が64%を占めていました。これは「予算が上がるほど構造の選択肢が広がり、坪単価そのものも上振れしやすくなる」という実務側の傾向を裏付けるものです。
イエウール土地活用のオーナー事例に見る構造の内訳
※イエウール土地活用に掲載されているオーナー事例(34件)の構造内訳を集計。木造47%・鉄骨造32%・RC造他21%(鉄骨造は軽量・重量の区別を事例データ上で確認できないため合算)。件数が限られるため、あくまで参考の目安としてご覧ください。
担当者
石川さん、なぜ予算が上がるほど木造以外の提案が増えるのでしょうか。単純に「お金があるから高い構造を選ぶ」というだけなのでしょうか。
アドバイス
単純な資金力の差だけではありません。予算が上がるということは、多くの場合、土地の広さや接道条件にも余裕があるケースが多く、容積率を活かせる鉄骨造・RC造のほうが戸当たりの収益効率が良くなります。逆に狭小地や変形地で無理に予算だけ積んでも、構造グレードを上げる恩恵を活かしきれないことがあります。私が相談を受ける際は、まず土地の条件(面積・容積率・接道)を確認したうえで、その条件で構造グレードを上げる意味があるかどうかを一緒に判断するようにしています。
担当者
具体的には、土地の条件をどう確認して、構造をどう決めていくのでしょうか。
アドバイス
私はまず容積率と建ぺい率(土地面積に対して建てられる建物面積の上限。例えば建ぺい率60%なら100㎡の土地に60㎡まで建てられます)から「理論上、最大何戸まで詰め込めるか」を計算し、そのうえで予算内で建てられる構造の中で最も戸当たり効率の良いものを逆算します。目安として、土地面積60坪以上・容積率200%以上であれば軽量鉄骨以上を検討する価値がある、60坪未満・容積率150%程度であれば無理に構造グレードを上げず木造で戸数を確保したほうが収益効率が良いケースが多い、という基準でお伝えしています。
ここまでは「同じ予算でもなぜ構造が変わるのか」を見てきました。ただ、実際にこのページを読んでいる方の多くは「アパート建築費2000万」「アパート建築費5000万」のように、そもそも異なる金額で何度も検索している状態だと思います。では、他の方はその予算自体をどうやって決めているのでしょうか。イエウール土地活用に掲載されているオーナー事例33件(アパート建築のみ、駐車場活用等を除く)の体験談を読み込み、予算・規模の決め手を分類してみました。
他の人は何を基準にその金額に決めたのか
「この広さなら何戸まで」という物理的な上限が、そのまま規模・金額を決めていたケース。
「相続した土地は一軒家としてはそこそこ広かったですがアパート経営となると小さい土地でした」(2000万円台・木造4戸のオーナー)
手元にある相続財産や自己資金の額そのものが予算の出発点になっていたケース。
「遺産の半分でアパート経営をして相続税対策や老後の私的年金確保などができたら」(3000万円台のオーナー)
複数社に相談する中で「融資が通る金額」が事実上の上限となり、そこに収まるプランを選んでいたケース。
「他にいくつか候補がありましたが、どこも予算オーバーでした」(1億円クラスのオーナー)
3〜5社のプランを横並びで比較し、価格と提案内容の納得感で金額を固めていたケース。
「地元の大手数社のアパート建設費用をしっかり比較した上で、複数社のプランを比較検討」(5000万円台のオーナー)
※上記4パターンで合計18件(33件中)。残る15件は「相続税対策」「副業として開始」など始めたきっかけは明確でも、体験談から金額そのものの決め手までは読み取れませんでした(会社提案をそのまま採用したと見られるケースが中心です)。件数が限られるため、あくまで傾向の参考としてご覧ください。
この4パターンを見ると、「とりあえず1社に言われた金額で決めた」という方はむしろ少数派で、多くの方が何らかの制約(土地・資金・融資枠)か比較検討を経て金額にたどり着いていることがわかります。この点について、イエウール担当者が石川さんにさらに聞いてみました。
担当者
4パターンそれぞれ、実際に相談を受けるときはどう対応が変わるのでしょうか。
アドバイス
全然違います。土地の制約で決まりそうな方には、さきほどお話しした容積率・建ぺい率の計算を最初にお見せします。相続財産や自己資金の範囲で考えたい方には、「無理なく出せる上限」を先に確定してから規模を逆算します。融資を使う前提の方には、まず金融機関に事前相談して借入可能額の目安をつかむことをお勧めします。そして相見積もりで決めたい方には、最低3社は声をかけるようお伝えしています。1社だけだと、その会社の得意な工法・規模に寄った提案しか出てこないことが多いためです。順番を間違えると、後から「実はもっと安くできた」「もっと戸数を増やせた」と後悔するケースを何度も見てきました。
つまり、自分がこの4パターンのどれに近いかを先に整理しておくと、次に何を確認すべきかがはっきりします。次の章のシミュレーターでは、実際に金額や坪数を入力しながら、ご自身の条件に合う規模感を確認できます。実際に、同程度の土地条件でも構造・戸数の選び方によって建築費と収益性がどう変わるかは、後述の金額別の実例(各金額帯の章を参照)でも確認できます。
予算・坪数を入れるだけ|私のアパート建築費はいくら?
ここまでで「予算によって建てられる構造・戸数が変わる」という全体像を確認しました。ここからは、あなた自身の予算または土地の坪数を入力するだけで、建てられる規模・費用内訳・自己資金目安・想定収支がその場でわかるシミュレーターを用意しています。
自分の予算・土地でどんな規模が建てられるか、60秒で無料診断できます
シミュレーターは、本体工事費・付帯工事費・諸費用の内訳まで分解して表示するため、「総額はわかったが中身がわからない」という状態を防げます。次の章の金額別一覧と合わせて使うことで、自分の予算に近い金額帯の実例とシミュレーション結果を突き合わせて確認できます。
アドバイス
シミュレーターの数値はあくまで目安です。私が実際の見積もりを確認する際は、本体工事費だけでなく付帯工事費(外構・給排水引き込みなど)が総額の2〜3割を占めていないかを必ずチェックします。ここが薄い見積もりは後から追加費用が発生しやすい傾向があります。
【金額別】アパート建築費の目安一覧(2000万円〜1億円)
「実例が知りたい」という方は、以下の一覧から気になる金額帯へ進んでください。各金額帯の実例(延床面積・構造別)と、シミュレーターへの誘導リンクをまとめています。内訳の詳しい説明は前章のシミュレーター結果と合わせて確認してください。
▼予算帯別・建てられる規模の目安(2026年市況ベース)
| 予算 | 主な構造 | 戸数目安 | 延床面積目安 |
|---|---|---|---|
| 2,000万円 | 木造 | 4戸 | 約80〜100㎡ |
| 2,500万円 | 木造 | 5〜6戸 | 約100〜120㎡ |
| 3,000万円 | 木造 | 6〜7戸 | 約120〜140㎡ |
| 4,000万円 | 木造・軽量鉄骨 | 7〜9戸 | 約150〜180㎡ |
| 5,000万円 | 軽量鉄骨 | 9〜11戸 | 約180〜220㎡ |
| 6,000万円 | 軽量鉄骨 | 11〜13戸 | 約220〜260㎡ |
| 8,000万円 | 重量鉄骨 | 14〜17戸 | 約280〜340㎡ |
| 1億円 | 重量鉄骨・RC造 | 18〜22戸 | 約360〜420㎡ |
※東京都の坪単価(木造93万円、軽量鉄骨130万円、重量鉄骨148万円)を基準に、延べ床面積×1.3倍(総額換算)・建ぺい率60%・容積率200%の条件で試算した目安です。実際の金額は前面道路の幅員・地盤改良の有無・建材グレードにより変動します。
アパート建築費2000万円で建てられる規模の目安
2000万円の予算では、木造4戸程度が現実的な規模です。実例として、千葉県市川市で木造4戸のアパートを建てたケースを紹介します。土地がコンパクトな場合に多い予算帯です。より詳しい内訳・自己資金の目安はシミュレーターで確認できます。
自分が相続した土地は元々先代が一軒家として住んでいた土地で、そこまで広い土地ではなくアパート経営は難しいと思っていました。一軒家として賃貸に出すこともできましたが…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。
アドバイス
この価格帯は自己資金を抑えて始めたい方に向いていますが、戸数が少ない分、1戸空室が出た際の収入減インパクトが大きくなります。私は2000万円台の相談では、必ず「1戸空室時にも返済が回るか」を試算してからお勧めするようにしています。
アパート建築費2500万円で建てられる規模の目安
2500万円になると木造5〜8戸まで規模を広げられるケースがあります。実例として、山梨県甲府市で木造8戸のアパートを建てたケースを紹介します。同じ予算レンジでも土地の形状・戸数設計次第で戸数に差が出ることがわかります。
私の母方の祖父は賃貸アパートを経営していたのですが、その祖父が亡くなってしまいました。通常は母か母の兄弟に相続されるものだと思うのですが…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。
アドバイス
戸数を1つ増やすだけの差に見えて、実際には共用部(廊下・階段)の設計効率が変わるため、単純な比例計算では出ない収益差が生まれます。私が見積もりを確認する際は、共用部面積の割合が延床の15%を超えていないかも合わせて見ています。
アパート建築費3000万円で建てられる規模の目安
3000万円では木造4〜7戸が目安です。実例として、東京都板橋区で木造4戸のアパートを建てたケースを紹介します。この価格帯からロフト付きプランなど間取りのバリエーションを持たせる提案も増えてきます。
父の死去にともない、一人息子の自分が不動産を引き継ぎました。ただその時点で築40年で、いずれ誰も入らない物件になることが目に見えていたので…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。
アドバイス
間取りの選択肢が増える価格帯だからこそ、私は「近隣の競合物件の間取り」を先に調べてから決めるようお伝えしています。周辺と同じ間取りばかりだと、空室時に家賃を下げる以外の差別化ができなくなるためです。
アパート建築費4000万円で建てられる規模の目安
4000万円は木造から軽量鉄骨への切り替わりが起きやすい境目とされますが、木造のまま仕様を上げるケースも見られます。実例として、東京都練馬区西大泉で木造4戸のアパートを建てたケースを紹介します。
当時専業農家の家で農業だけではとても生活をしていくことが難しく大家族でしたので出費がかなりかさんでいる状況でした。相続税対策と定期的な安定収入…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。
アドバイス
木造と軽量鉄骨、どちらでも建てられる予算帯だからこそ、私は法定耐用年数(税務上、建物の価値がゼロになるまでの年数で、金融機関の融資期間の目安にもなります)の違い(木造22年・軽量鉄骨27〜34年)による融資期間への影響を必ず説明しています。融資期間が延びると月々の返済負担が下がるため、収支計画に直結します。
アパート建築費5000万円で建てられる規模の目安
5000万円では軽量鉄骨9〜11戸が目安になりますが、木造のまま戸数を確保する選択肢もあります。実例として、愛知県名古屋市で木造6戸のアパートを建てたケースを紹介します。
私は現在金融関係のサラリーマンですが、副業として賃貸経営をはじめました。始めた経緯は、金融関係のクライアントと不動産投資関係の話をしているときに…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。
アドバイス
この規模になると管理会社選びが収益に大きく影響します。私は10戸を超える相談では、空室率の実績を管理会社ごとに比較してから決めるよう、必ず複数社の資料を並べて確認していただいています。
アパート建築費6000万円で建てられる規模の目安
6000万円では軽量鉄骨11〜13戸が目安ですが、RC造で戸数を抑えた事例もあります。実例として、東京都練馬区でRC造4戸のアパートを建てたケースを紹介します。構造や戸数は土地条件によって大きく変わるため、あくまで目安として捉えてください。
都内で専業農家で生活していくのは難しいため、祖父が生きているころに相続税対策と高い固定資産税の対策のためにアパートの建築をしました…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。構造や戸数は土地条件によって大きく変わるため、あくまで目安として捉えてください。
アドバイス
戸数が二桁になると、私は必ず「同時に何戸まで空室が出ても返済が回るか」を複数パターンで試算します。目安として、満室想定の家賃収入の20%程度が同時に欠けても返済が回る設計を推奨しています。
アパート建築費8000万円で建てられる規模の目安
8000万円では重量鉄骨14〜17戸が目安になりますが、木造で戸数を伸ばす設計にする事例もあります。実例として、三重県桑名市で木造12戸のアパートを建てたケースを紹介します。
今住んでいるマンションの管理費が高く、給与が下がったので小さな家への住み替えを視野に入れていましたが、以前から気になっていた駅近で高台の土地が…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。この事例は利回りが低めですが、立地・管理方針次第で収益性は大きく変わることを示す一例です。
アドバイス
重量鉄骨は法定耐用年数が34年と長く融資期間を延ばしやすい一方、建築費自体も上がります。私は8000万円クラスの相談では、複数の金融機関で条件を比較したかを必ず確認するようにしています。
アパート建築費1億円で建てられる規模の目安
1億円クラスでは重量鉄骨またはRC造で戸数を伸ばす設計が目安です。実例として、東京都世田谷区で鉄骨造12戸のアパートを建てたケースを紹介します。この規模になると管理・修繕計画も含めた長期収支の視点が欠かせません。
農地として活用してきた土地を相続しました。農地のまま保有することは難しく、しかし代々引き継がれてきた土地なので簡単に手放すわけにいかなかったため…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。
アドバイス
RC造は法定耐用年数47年で融資期間を最も長く取れますが、大規模修繕費用も比例して大きくなります。私は1億円規模の相談では、竣工から10年・20年時点の修繕積立の目安額まで一緒に試算するようにしています。
4戸程度の小規模アパートならいくらかかる?
「4戸」で検索する方の多くは、特定の金額を決めているわけではなく、まず戸数から規模感を確認したいという段階にいます。実際のオーナー事例を見ると、同じ4戸のアパートでも建築費は2000万円台から1億円超まで大きく幅があり、戸数だけでは金額を判断できないことがわかります。
同じ「木造4戸」でも建築費は2000万円台から1億円超まで幅があります。実例を見比べてみましょう。
自分が相続した土地は元々先代が一軒家として住んでいた土地で、そこまで広い土地ではなくアパート経営は難しいと思っていました…
この方の体験談を読む →先祖代々の余っている畑がありましたが自分たちはもう畑作業をやらないので、まずは更地の駐車場で税金対策をしました。その後…
この方の体験談を読む →※イエウール土地活用のオーナー事例データより。掲載している費用・利回り等の数値はご本人から提供いただいた情報に基づき、個人が特定できないよう加工しています。構造・仕様(設備グレード・共用部の作り込みなど)によって費用は大きく変わるため、金額を決め打ちせず、まずはご自身の土地と近い事例を確認することをおすすめします。
アパート建築費 事例診断
建てたいアパート、いくらで建つ?
この外観、イメージに近い?
あなたのイメージを分析しています…
診断結果
あなたが想像しているのは、こんなアパート
建築費・会社名の詳細を確認するには、お客様情報の入力が必要です
最後に2つだけ教えてください
知りたかった情報(建築費のイメージ)は見つかりましたか?
具体的に何が知りたかったですか?(いくつでも選べます)
提示した3件の実例は参考になりましたか?
どんな事例だと参考になりそうですか?(いくつでも選べます)
ご回答ありがとうございました!
同じ構造・戸数でも、エリアや会社で建築費はこんなに違います
戸数や構造が同じでも、エリアの相場や依頼する建築会社によって建築費は大きく変わります。
「自分の土地のエリア」で建てたらいくらになるかは、実際に会社を比較してはじめて分かります。
無料・入力1分/お持ちの土地のエリアに対応する会社の建築費プランをまとめて比較できます
アドバイス
4戸は「単身者向けに絞る」か「ファミリー向けを混ぜる」かで坪単価の使い方が変わります。私が相談を受ける際は、周辺の空室率データを見て、単身者向けとファミリー向けのどちらの需要が強いエリアかを先に確認するようにしています。
建築費以外に必要な自己資金・諸費用の考え方
建築費そのものだけを見ていると、実際に必要な自己資金を見誤ります。一般的に、建築費総額の1〜2割は自己資金として求められることが多く、これに加えて登記費用・火災保険料・ローン事務手数料などの諸費用が総額の5〜7%程度発生します。
イエウール土地活用の相談記録(集計対象約1,200件)を分析すると、自己資金ゼロでの相談者のうち融資が承認された割合は32%にとどまる一方、自己資金を総額の1割以上用意していた相談者では承認割合が68%まで上昇していました。この差は年収水準だけでは説明がつかず、自己資金の有無そのものが金融機関の評価に影響していることを示しています。
アドバイス
自己資金は「返済能力を示す材料」として金融機関に見られます。目安として、私は建築費の1割を最低ライン、余裕を持たせるなら1.5割を用意することをお伝えしています。自己資金が足りない場合は、着工時期を半年〜1年後ろ倒しにして積み増す選択肢も一緒に検討します。
建てる前に、活用方法を比較しておくべき理由
ここまで建築費の目安を確認してきましたが、アパート経営はあくまで土地活用の選択肢の1つです。イエウール土地活用の相談データでは、アパート経営を検討して相談に来た方のうち、最終的に他の活用法(駐車場・売却・トランクルームなど)に切り替えた方が全体の23%存在します。
複数の活用法・複数社を横断的に比較できるのは、特定のハウスメーカー1社では提供できないポータルならではの価値です。以下のチャットは、実際によくある「建てるべきか迷っている」という相談の一例です。
今日はどのようなご相談でしょうか。
正直に言うと、5000万円もの借金をしてアパートを建てるのが怖くなってきました。他の人はもっと堅実な選択をしているのではと不安です。
不安に思われるのは自然なことです。借入額と条件によって話が変わりますので、今の土地の坪数と、他に検討されている活用法があれば教えていただけますか。
土地は65坪です。駐車場にするという話も親戚から聞いたことがありますが、収入がかなり少なくなると思っていて、比較したことはありません。
65坪であれば、駐車場は借入なしで始められる一方、収益はアパート経営の3分の1程度になることが多いです。借金への不安が大きいのであれば、まず駐車場で数年運用しながら資金を貯め、その後にアパート経営へ移行するという段階的な選択肢もあります。両方の収支を並べて比較してから決めることをお勧めします。
「いきなり全部決めなくていい」と分かって気持ちが楽になりました。まずは両方の収支を数字で比較してみます。
担当者
「借入への不安」は本当に多くのご相談で聞かれます。実際にアパート経営以外の選択肢と数字で比較したことで安心して決断できたという声を日々多くいただいています。
よくある質問
Q1. アパート建築費に含まれない追加費用はありますか?
本体工事費・付帯工事費・諸費用の総額に含まれていても、地盤改良工事や既存建物の解体費用は別途見積もりになることが一般的です。契約前に以下を確認してください。
- 地盤調査費用と改良工事の要否:契約前の見積もりに含まれているか
- 既存建物の解体費用:更地でない場合は別途発生する
- 近隣対応費用:越境物の対応や工事車両の駐車場代など
Q2. 建築費は地域によってどのくらい変わりますか?
坪単価は地域によって1〜2割程度の差が出ることがあります。首都圏の都市部は職人の人件費が高くなりやすく、地方では資材の運搬コストが上乗せされることがあります。詳しい地域差は地域別のアパート建築費相場を見るで解説しています。
Q3. シミュレーターの結果と実際の見積もりはどのくらいずれますか?
シミュレーターは標準的な坪単価をもとにした概算のため、実際の見積もりとは1割前後のずれが生じることがあります。地盤条件や建材グレードによって上下するため、シミュレーター結果はあくまで「話を進めるための出発点」としてご活用ください。正確な金額は複数社の見積もりを比較することで把握できます。
まとめ|次の一歩
まとめ:予算別の判断基準
- 2000万〜3000万円の方は → 木造4〜7戸を軸に、空室時の返済シミュレーションを重視する
- 4000万〜6000万円の方は → 木造・軽量鉄骨のどちらも選べる帯なので、法定耐用年数と融資期間の関係を確認する
- 8000万円〜1億円の方は → 重量鉄骨・RC造も視野に入るため、長期の修繕計画まで含めて比較する
- 戸数から考えたい方(4戸など)は → 金額を決め打ちせず、まず坪数からシミュレーションする
- 借入への不安が強い方は → アパート経営以外の活用法とも数字で比較してから判断する
この記事で確認してきたとおり、アパート建築費は金額だけでなく、土地の条件(坪数・容積率・接道)と組み合わせて初めて「自分の場合の答え」が見えてきます。まずはシミュレーターで概算を確認し、そのうえで複数社のプランを比較することで、予算に見合った規模と収支を具体的に把握できます。
※本記事の相場・試算は2026年市況を反映したシミュレーションであり、実際の建築費は前面道路の幅員・地盤改良工事の有無・建材グレード等により大きく変動します。掲載している事例は、イエウール土地活用に寄せられた相談・見積もり実例をもとに個人が特定できないよう加工・匿名化して作成しています。
出典:国土交通省「建築着工統計調査 住宅着工統計」のエリア別構成比をもとに、2026年市況水準へ換算してイエウール編集部が作成。